劇場公開日 1942年4月1日

「【”礼節ある作品。”父は息子を想い、息子は父を慕い気遣う。教え子は教師を大人になっても敬う。今作には、近年の日本人が忘れつつある”礼節を貴ぶ。”という思想に満ち溢れているのである。】」父ありき NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”礼節ある作品。”父は息子を想い、息子は父を慕い気遣う。教え子は教師を大人になっても敬う。今作には、近年の日本人が忘れつつある”礼節を貴ぶ。”という思想に満ち溢れているのである。】

2023年3月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

幸せ

ー 今から80年以上も前の作品であるが、鑑賞後の気持ち良さは何とも言えない。それは登場する教師であった堀川(笠智衆)が息子良平を幼き時から大人になっても大切に想い、良平も父を慕う姿である。
  更に言えば、中学時代の教え子たちが大人になっても堀川や平田を慕い、集い、感謝の言葉を捧げ、二人も大人になった彼らの姿を誇らしく、嬉しそうに見ながら酒を酌み交わす姿も良い。
  今作には、近年の日本人が忘れつつある”礼節を貴ぶ”という思想に満ち溢れているのである。ー

NOBU