「前作と比べ、ジェシカ・アルバの鼻血の色が違っていた!」ファンタスティック・フォー 銀河の危機 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0前作と比べ、ジェシカ・アルバの鼻血の色が違っていた!

2018年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 鼻血の色の違いからして、やはり強敵のシルバー・サーファー。体育会系のジョニー・ストーム(クリス・エヴァンス)なんて簡単にやられてしまうけど、ピンチを救うためには文系科学オタクのリード(ヨアン・グリフィズ)の力が必要だった。次に奴がどこに現れるかも簡単にわかるし、短時間で簡単にボード分離装置なんて作ってしまう能力。ゴム人間の能力さえかすんでしまうほどでした。

 しかし、本当の悪人は前作で死んだはずだったビクターの出現。自身の名誉回復や金持ちになろうとしていた小悪党ぶりから、全世界をしてしまおうと欲望のレベルも上がり、銀色サーフボードを奪ってしまうほどの悪人になってしまいました。「俺より悪いやつがいる・・・」とシルバー・サーファーがつぶやいたかどうかはわかりませんが、地球を破壊しようとする気持ちが揺らいだのはスー(ジェシカ・アルバ)の献身さだけではなかったような気もしてきます。

 続編ということで舞台も広がり、世界各国を目まぐるしく飛び回ります。日本、エジプト、イギリス、ドイツ、中国・・・その世界観が広がりすぎて、映像的には雑になってしまった印象も残る。それよりも、ヒーローから普通の人間らしい生活に戻りたいという内面の葛藤や、軍隊による形振り構わぬ攻撃よりも対話による解決が大切だとする内容が良かったように思います。軍の命令に従わなかったところもいい。

 スケールアップはしているものの、CGの多用が逆に陳腐なものとなってしまった今作。原作者スタン・リーが自己主張するシーンは笑えたのですが、全体的には笑える部分も少なくなっているし、ラストにはおかしな日本の風景(特に子供たちの衣装)があったためにがっかりしてしまいました。

kossy