劇場公開日 1947年2月11日

「サスペンスになる前が自分的には少し長すぎた」断崖 Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5サスペンスになる前が自分的には少し長すぎた

2021年3月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

確かに、机の中に在る殺し方の参考とできる推理小説、保険金降りる条件は妻の死であることの通知、白く妖しく光る飲み物などなど、夫が親友を殺し更に次は自分かもしれないと考えていく展開は面白い。結局、夫が毒で自殺を考えていただけとのオチになったのだが、崖の手前で何故あんなにスピードを上げていたか等、説得力があまり無い部分もあり、見終わった後に必ずしも全てスッキリとはしない。

そして、1940年代の映画でしかたがないところもあるが、前半の部分が長すぎてテンポが悪い様に感じてしまった。親友の酒によって死にかけるシーン等、勿論後で生きてくるエピソードもあることはあるのだが。

ケイリーグラント演ずる色男が、定職も持たず、借金だらけの嘘つきのギャンブル好きの一文無しであることが判明していくさまも、もう少しテンポが良ければ、サスペンスドラマの一種としてなかなかにイケルのだが。そんな奴と分かってもすぐに別れない妻は、勝ち気で世間知らずのお嬢さんだからということか、ここの部分も今ひとつ説得力が無い様にも思ってしまった。

Kazu Ann