「この時代にも強烈な主張がほしい♪」LONDON CALLING ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
この時代にも強烈な主張がほしい♪
クラッシュが活躍していた当時は、パンクなんて音楽じゃないと思っていた自分。聴いてすぐに歌詞がわかるわけじゃなかったからという理由と、イギリスだけのものだろうという偏見があったからだと今更ながらに思う。貴重な映像に日本語和訳が乗っかると、自然に湧き出るエネルギッシュな体制批判に胸を揺さぶられるくらいにカッコよく感じてしまう。
インドで生まれた父が外交官としてロンドンに生活拠点を移し、世界各国で仕事する父。音楽はハリー・べラフォンテからストーンズなど聞いていた子ども時代から、アパルトヘイト闘争やベトナム戦争の時代を生きてきたジョー・ストラマー。メンバーを何人もクビにしたというが、ストイックで、エネルギー発散するためには必要なことだったのだろう。
デビュー当時からの映像と、元カノやいとこ、友人、ギタリスト・ミック・ジョーンズなどの語りとともにジョー・ストラマーのパフォーマンスを見せてくれる作品で、多くの有名俳優などもストラマーを語る。終盤はクラッシュではなく、ジョー・ストラマー&メスカレロス。彼のメッセージ色は健在で、東京公演、そして消防士のストライキに賛同してコンサートを行った様子など。
先日観た『白い暴動』(2019)ではラストで使われた同名曲が冒頭で演奏され、とにかく見入ってしまった。途中から眠たくなったけど、ガールズ・バンドに全裸の男が乱入してくるコンサートシーンで目が覚めた。
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