ダイ・ハード4.0のレビュー・感想・評価
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後半シラケル
前半から中盤にかけての立て続けのアクションは、なかなか見ごたえがあり、おもしろかったですね。ただ、宣伝で見せ場を流しすぎですね。最近の映画広告の悪い流れです。
しかし、後半の戦闘機が出てきてから、一気にトーンがさめます。あまりにも非現実的すぎるんですね。作りが中途半端になってしまいました。それはやりすぎだろ、と映画を見ながら、突っ込みを入れてしまいました。
初代、ダイハードと比較してはあらゆる面で、詰めが甘いですね。物語の設定にもう少し、制限を設けて、観客がこれからどうするんだろうと疑問に思わせて、観客が思いつかないような展開で、問題を打破するのが、ダイハードだと思うんだが・・・。
映画全体としては、16ブロックの方がおもしろいかな。
帰ってきたマクレーン
さて、4作目ですが、結論から言うと、おもしろかった!幸い
なこと(笑)に、最近映画館で映画を観ないので、この作品の
予告もほとんど観ていなかったため、見せ場のシーンでも「あ
ぁ、あれかぁ」という、お約束デジャ・ヴに悩まされることも
なく、全編堪能できました。
女性がかっこよくて満足
悪役の女性にしても知的で強くて、しかもタフ。マクレーンの娘だって、勝ち気で絶体絶命の状況にありながら秋葉系男をけっとばすかっこよさ。
映画ももちろんおもしろかったけれど、もうすでに納得できる評がいろいろ書かれているからね。ただ俳優に華が足りなかったような気もする。ブルース、ギャラ獲りすぎじゃない。
『ダイ・ハード』である必要性、なし。
2時間現実逃避をするためのアクション映画としての及第点はクリアしている。いや、だけどなぁ~・・・。
違うんだよ。この話、娘との絡み以外、全て別に『ダイ・ハード』じゃなくてもいいし、ブルース・ウィリスじゃなくてもいい。
『ダイ・ハード』第一作が奇跡の超傑作たる最大の理由、それは物語の“箱庭的展開”にあるのだ。
“ごく限定された空間内”の極限状況下に偶然居合わせた男が、不運を乗り越える知恵で顔の見えない敵に迫り、最終的に一掃する・・・。第一作は、アクション映画の体裁をとりながら、その実観客に知的興奮をもたらすという離れ業を見事にやってのけていた。
“国家の存亡をかけた戦い”みたいなボンクラな状況を運と重火器と筋肉で無理矢理切り抜ける、みたいな凡百の下らないアクション映画とは、脚本の時点でデキが全く違ったのだ。
ところが今回はどうだ。
とにかく、主人公のジョン・マクレーンが“偶然”“運良く”生き残る場面が連発。オマエどんだけ運いいんだよと。
知恵もまわさず機転も利かさず、とにかく前に行くだけ。とりあえず驀進。なんだ、年取ってバカになったのかマクレーン。アンタはもっと機転の利く人間のはずだろ!
しかも今回は“国家の危機”ですからね。物語のあらずじからしてボンクラのかほり。第一作「高層ビル」→第二作「国際空港」→第三作「ニューヨーク市」ときて、今回は「アメリカ合衆国」。どんどんフィールド広がってます。
もし現実にアメリカの全通信網がストップしたら、全世界の金融・政治・軍事系統が大パニックになって、その機に乗じてどっかとどっかは戦争始めたり、アメリカ自体にも核ミサイル打ち込んでくる国が2、3ヶ国あってもおかしくないだろうに、その辺のディテールは一切スルー。「もし実際にこんなことが起きたら・・・」っていうリアルな恐怖感がカケラもない。
しかも肝心のアクションシーンが、引いたり寄ったりのタイミングに意図を感じないヘンなカット割りで何を見せたいのかがわからない場面が多く、ストーリーだけでなく画的な緊迫感もいまいち・・・。
せっかく10何年も待たされたのに、帰ってきたのはボンクラアクション映画でしたよ。
いや、最初に言った通り「ボンクラアクション映画」としての出来はメチャクチャ悪いというほどでもないんだけど・・・違うんだよ!僕らが『ダイ・ハード』の看板に求めてるのはそんなもんじゃあないんだ。
ハートがないんだよ、ハートが!!
『ダイ・ハード』も結局、単なるフランチャイズ商品にまで落ちてしまったか・・・。
あー、残念でならないっす。次作に期待。
いかにも”ハリウッド”アクション
自分的には”いかにも”ハリウッドアクションと感じる作品でした。(詳しくないのでハリウッドで作ったものかどうかはわからないのですが・・・)
最近流行の親父がんばっている系です。ただ、マクレーンがんばりすぎです!
とにかく爆発シーンが大迫力、カーチェイスシーンでスピード感をビュンビュンと感じさせる。そして、危機一髪間の連続。時間を感じさせない展開であっという間に終わったという感じですっごく楽しめました。
ただ、ストーリーがいきあたりばったり感はいなめないですね。
ストレス発散!興奮を楽しみたいって人にはオススメです。
わかってますねえ
もともと監督がダイ・ハードシリーズのファンというのもうなづける!
作り手側が「どうすればダイ・ハードらしくなるのか?」というところを、きっちり把握して作ってる感じがします。
狭い中での銃撃戦という「1」のオマージュで始まるなんて、心憎いじゃないですか。
ハイテクvsアナログという宣伝には古臭さを感じましたが、
「テロリストにやられ放題→マクレーンがアイデア駆使で倍返し」
この図式にはやはり興奮しました。
ただ、このご時勢テロリストを描くこと自体がリスキーであり、脚本もそこらへんを考慮したのか、テロ計画自体が荒唐無稽な感が否めないので、マイナスをつけました。
娯楽作としてはご立派
「ダイ・ハード」のジョン・マクレーンと言えば、他に類を見ない運の悪い男で、一見うだつの上がらない刑事。最初は不運に巻き込まれた自分をボヤキ倒しているのだけれど、時間を追うごとに格好良くなっていくってのが定番。果たして12年ぶりの新作はどうだろう?
新作では、12年の歳月がマクレーンを成長(最愛のホーリーとも離婚。キャスティング出来なかったのが原因?)させたのか、最初から意外と格好良いのだ(娘には煙たがられてるが)。だがしかし、ジャスティン・ロング扮するPCオタクがボヤキを担当したことで、全体のトーンは悪くない。「あんた何回死んでるんだよ!」と、ツッコミを入れたい荒唐無稽なシーンもあるが、甘めに言えばそれがこのシリーズの真骨頂だから娯楽作としてはご立派な出来なのである。
その一方でマイナス点は脚本が弱く、粗があること。シリーズ第1作に 見られた巧妙な伏線がなく、行き当たりばったりの部分があるのがちと残念だった。ただしかし、素直に楽しめる娯楽作であることは確か。劇場でマクレーンになったつもりで、「イッピカイヤー!」とボヤキながら観ましょう。
結構シャレにならない話です。
あの男が12年ぶりに帰ってきた。悪いときに、悪いところにいる、とことん不運な男。その男は、ジョン・マクレーン。一回目はビル占拠、二回目は空港占拠、三回目はマンハッタン占拠。そして四回目の今回は、全米が占拠されます。ちょっとネタバレがありますので、ご注意ください。
コンピュータシステムへのサイバーテロによって、アメリカが麻痺してしまうと言う今回のシチュエーションですが、日本やアメリカで、コンピュータトラブルによる飛行停止があったりして、結構シャレにならないですよね。もっと言えば、エストニアがサイバーテロに遭遇していますしね。国全体が、サイバーテロで麻痺してしまうと言うのは、”今そこにある危機”です。
三回目のマンハッタンでの戦いは、ちょっと話を広げすぎたし、すこし笑いも取ろうとしていて、イマイチな感じもありましたが、今回は、”まじめ”にテロと戦っています。でも、これまでどちらかと言うと対立しがちだったFBIと協力して事態にあたっていると言うのは、マクレーン刑事も成長したのでしょうか(笑)。それと、これまでのテロは、犯人からの要求があって、それに対処していくと言う要素があったのですが、今回は、その要素は余りありません。って言うか、最終的に犯人は判明するのですが、それは犯人から何らかの要求があって判明すると言うより、頑張って暴き出したと言うのが正しいシチュエーションでしょうね。でもやっぱり、世の中金なんですね。テロリストの最終的目的はいつも金です。
ちょっと興味深いのが、見た目が中東系に見えないことも無いクリフ・カーティスがFBIの捜査官を演じていること。これは、テロリストと言うと中東系というステレオタイプのイメージを払拭するためのキャスティングなのでしょうか? 彼は『コラテラル・ダメージ』でテロリストの親玉の役をやっていたので、ちょっと面白く感じました。
衝撃的な初回、二回に匹敵する、スケールの大きな作品だと思います。12年待った甲斐がありました。それにしても劇中、やたらと”アルマゲドン”と言うセリフが出てきたのは、どう言う事なんでしょうね。
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