「そろそろガチで死なない男」ダイ・ハード4.0 かせさんさんの映画レビュー(感想・評価)
そろそろガチで死なない男
不死身おじさんマクレーン警部、またまたニューヨークに舞い戻る。
総制作費と興行収入で、堂々シリーズNo. 1の作品です。
【ストーリー】
離婚されて、子供にも疎まれてるけれど……私は元気です!
とばかりにケチな大学生ハッカーのマシューをとっ捕まえたジョン・マクレーンだが、護送中に襲われてあわやマシューもろとも殺されそうに。
どうにか襲撃者を退けるマクレーンだが、本部に戻るとマシューと同じリストに載ったハッカーたちが、次々と殺されていると知った。
そこに届く犯行声明、さらにテレビチャンネルをジャックされ、ホワイトハウスか爆破されるフェイク動画まで流されてしまう。
他にも交通他のインフラをも掌握され、国内は大混乱に。
「ファイヤーセールだ……」
愕然とつぶやくマシュー。
ファイヤーセールとは焼け残り品の投げ売り、ネット用語でインフラを奪われ崩壊させられることを指すという。
またもかけずり回り、相手に嫌がらせをはじめるマクレーンだが、ネットワークを掌握したハイテクテロリストによって、今度は娘が捕まってしまう。
今回の相棒は毛色の良さげなお若い坊や。
ジェネレーション・ギャップ盛り盛りのやりとりながら、絶対にハラスメントする側をゆずらないのがマクレーン流。
作中で車中に流れるクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの「Fortunate Son」が流れるやいなや「こんなの音楽じゃない。終わってるやつらの終わった曲」とブー垂れるマシューに、ニヤつきながら最大音量にするとかさすがのダイハード。
さらにダイハードにハッスルし、生身でヘリを落とし最新鋭のステルス戦闘機を落とし、身体中傷だらけで敵を倒しにゆくそのバイタリティ。
もう誰も彼を止められません。
ランボーもコマンドーもターミネーターもチャック・ノリスも、ここまではやらんだろうという危険な戦いの連続。
ラスボスのガブリエルの側近テロリストの腕に『侍誇』のタトゥーを見つけて、なんとなくホッコリもできますよ。