「部分部分アクションはよいが・・・」ダイ・ハード4.0 tabletapさんの映画レビュー(感想・評価)
部分部分アクションはよいが・・・
北米公開時のタイトルは『Live Free or Die Hard』、その他地域では『Die Hard 4.0』とのこと
-「Live Free or Die」(自由に生きるか、さもなくば死を)に由来する。(wikipedia)
コンピュータ技術が大きく関わるのでわかりやすさは邦題のほうがいいと思う、
原題はアメリカ全土を巻き込んだ展開なので、アメリカ的思想を示した標語の捩りでスケール感を出したかったのだろうか
つるっパゲになったマクレーンが娘との言い合いから始まり、オタク青年宅への訪問という展開
冒頭10分程度で見るモチベーションがかなり下がるが
すぐさまアクションシーンに移行するので我慢
部分部分のアクションシーンはいい
・パトカーの走行シーン、カメラワークがすごくいい
・トンネル内大事故
・エレベータシャフト内のアクション、本作の一番の見所
・おなじみグロテスクな倒し方
・曲芸じみたアクション
・F35のシーンはかなりバカバカしさがあるが面白い
ただし総合的には映画として微妙な出来
※ 以下批判的内容
ストーリー上通信機器を多用する都合とは言え
場面転換をするカットの切り替わりがやたら多いのがあまり良くないと感じた
テロリスト、手元、パソコン画面、操作結果、マクレーン、状況説明、次への伏線
本当に切り替えが激しく、しかも各カットが1秒に満たない極短
ほんの数秒でいったい何度場面転換するのか・・・
せめて場面転換したときには全体が見渡せるカットを適度に挟むべきだったと思う
アップからアップの切り替わりは緊張感を感じるのではなく、ストレスを覚える。
構図もアクション映画にしてはあまり良くないシーンがほとんどと感じる
顔のドアップばっかりだ、俳優は喜ぶかもしれないが・・・
致命的なのが、これまでのシリーズと違い、ジョン・マクレーンのキャラクター性、魅力が薄い
また、ハッキングがテーマなのはいいが、演出がいまいち
コンピュータいじる、襲撃受ける、撃退するの繰り返しは展開として辛い
敵のボスも凄腕のハッカーという設定だが凄さが伝わらない
なんだかよくわからない状況で命がけで敵と戦うという展開もパッとしない
娘を出すならもっとストーリーに関わらせるべきだった
吹替版、字幕版どっちも微妙な翻訳であまり良くないと感じた
普段アクション映画は吹き替えで見るが、本作は英語字幕も見るというあまりしない見方をした
「ここ多分違うよなぁ・・・」と思って英語字幕見ると微妙に違う
セリフがすっと入ってこないので、アクションに集中できない