劇場公開日 2007年8月10日

「そつなく仕上がった娯楽作」オーシャンズ13 ダース平太さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5そつなく仕上がった娯楽作

2007年8月13日

笑える

楽しい

単純

シリーズ3作目の本作は、男の友情をテーマにした静かだけれども熱い1本だ。アル・パチーノ扮する冷徹なホテル王に裏切られ、生死の境をさまよった仲間を救うため、義に厚いダニー・オーシャンとその仲間たちが繰り広げる復讐劇は、時に笑いあり、時に彼らの友情が胸に迫る、そつなく仕上がった娯楽作に仕上がっている。

 が、何だか物足りない。いや、オーシャンズのメンバーが巻き起こすドタバタだけでも十分にニヤニヤしちゃうし、つまらないわけではないのだけども、話のテンポがイマイチなのが影響してるのか、それとも描いているエピソードが多過ぎたせいか、何とも薄味に感じてしまうのだ。オーシャンズのメンバー自体は魅力的なだけに実にもったいない。

ダース平太