「ライナス君がちょっと一人前(^u^)」オーシャンズ13 とみいじょんさんの映画レビュー(感想・評価)
ライナス君がちょっと一人前(^u^)
仲間のうさを晴らす為に立ち上がる面々。
やることは大掛かりなんだけど、どこかティーンエイジャーの仕返しゴッコみたいで、そこを評価するか、しないかによって、映画の評価も変わってくるかな。
巻き込まれた調査員、私だったらあんな災難嫌だなあ。最後の行動を評価するレビューもあるけど、関係ない人を巻き込むって。もっとスマートに成し遂げてほしかった。たった一人の調査で評価が決定するなんて思えないし、プロの調査員なら、からくり見破りそうだ。そんなところが物語を浅くして仕舞っている。
そして、メキシコにいったメンバーの想定外の行動が一番吹いた。
スタイリッシュなコメディ仕立て。
仕返しをコメディでって…。ちょっと料理しきれなかったかな。パチーノ氏を活かしきれなかった。勿体ない。
『11』は、犯罪の仕掛けと想定外の出来事のギャップの上に、恋のさや当てがおかしみを出していたけれど…。
今回は、いかにホテル王をコケにするかだから、今一つ笑いにくい。
『スティング』も殺されたルーサーの為って、たくさんの人が協力して仕掛けるコンゲーム。出演者・その仕掛けの見事さに緊迫感があって、唯一無二の映画にしたけれど。
今作は、AIの力を強調したからか、作戦の方でも面白みがなく、各自の掛け合いも、馴れ合い的な楽しさはあり、役者の演技で面白みは出たけれど、既視感あるドタバタばかりで、今一つ。
そして、ベネディクトを出し抜いたように見えるけれど、『11』から『12』の展開があるからなあ。また、報復されるの?あれ、『12』でベネディクトとの因縁、どう決着ついたんだっけ?
と、今一つ、爽快感がわききれない。
それでも、ラスベガスの華やかさに酔い、
自分ではテーブルにつきにくいゲームに、映画の中で興じて一夜の夢を楽しめる。
そして、
ライナス君が相変わらずいい味出しています。相変わらず、作戦会議では椅子に座れておらず、みそっこだけど(笑)。