ゾディアックのレビュー・感想・評価
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モヤモヤが残るが、それこそが、こういう事件の怖いところのかも
ゾディアック事件を題材にした、この映画。
未解決事件と聞いていたので、どんな風に描くのか、気になってましたが、
「犯人がだれか?」というよりも、この事件に関わった人達のヒューマン ドラマという感じ。再現ドラマのほうが適切かな。
正直、複雑すぎて、事件の概要と最終的な仮説については、私は分かりませんでした。
ただ、犯人が捕まらない事件。模倣犯が生まれてくるような事件。が社会や、関係者にどんな影響を与えるのか、
解決しない。そのモヤモヤの悪影響を感じることができました。(仕事も一緒かもしれない・・・)
忘れる、挑む、抱える、自分なりの結論を出す。いろいろな選択があり、それぞれの生き方があり、ケジメのつけた方がある。
個人的には、旦那に最後まで挑ませた奥様が素敵だと思いました。
アメリカの一番混迷していた時期に、起きた事件だったと言える。
日本でも似たような事件があって、その都度、『ゾディアック事件』が取り上げられていたと記憶する。でも、詳しくは全く知らない事件だった。
アメリカの一番混迷していた時期に、起きた事件だったと言える。
つまり、ベトナム戦争が泥沼化して、若者はヒッピーの様なカウンターカルチャーに溺れる。そうそう、映画もダーティハリーの様なバリバリのアメリカン映画や、俺たちに明日はないの様なアメリカニューシネマが誕生した頃。
まぁ、止めはこの映画の終わる1983年の三年前、ジョン・レノンが暗殺された。あの自由と民主主義の国、アメリカのニューヨークで。
思ってたんと違う。・・・けど、良かった。
”ザ・デビットフィンチャー”を期待するとがっかりしてしまう。
でも、がっかりしている暇など無いほど濃密なドラマ。
映画の評価ではない、残念な点が2つ。
1つは、私が日本人であること。
ゾディアックはアメリカの有名な未解決事件だそうな。
その空気感が分からないと、
「だらだら長くて結論のない退屈映画」とか、
「もっと、暗号とか犯人像とか魅せ場あったでしょ」とか、
そんな感想を持ってしまいそう。
日本でいえば”三億円事件”とか”グリコ森永事件”などに
あたるのかな?
いや、”徳川埋蔵金探し”に近いのかもしれませんね。
テレビドキュメントの「三億円事件の犯人を追え!」みたいな
特集も結構おもしろいですもんね。
2つめは、私が日本人であること。
一見して、この映画はセリフが多い。
それもメチャクチャ多い。
字幕がどれほど忠実に翻訳されているかが分からない。
デビットフィンチャーほどの監督が、こんなにセリフ多めに
つくるってのは、セリフをちゃんと聞かせたいためだと思う。
でも、私は英語ネイティブじゃないので字幕を追ってしまう。
すると、映像のディテールを見逃してしまう。
なので、鑑賞後の感想は「面白かった」ではなく、
「残念。がっかり」になってしまう。
これは映画に関する感想ではなく、自分自身に対する感想なので
余計に残念でがっかりだ。
こんなに素晴らしい作品なのに・・・。
ドキュメンタリー
ドラマというよりドキュメンタリーです。
犯罪自体より、それを追う素人探偵の地道な捜査が主軸なので派手さはありませんが、実話の迫真力は十分に伝わります。
アメリカ映画って新聞記者をカッコよく映すの得意ですね。
ところでハリーキャラハンのモデルだったなんて初めて知りました。アメリカ人には超有名事件らしいので、題名聞いた瞬間に「ああキャラハンね」ってピンとくるんでしょうね。日本では殆どそういう説明がないので全く知らなかった。こういうことがあると、所詮外国の小説や映画を評価する限界を感じます。
可もなく不可もなく。 ※重大なネタバレはなし
ずっと前から気になっていたもののレンタルまでは至らず、今回Gyao!で無料配信されたのを機に視聴。確か『コラテラル』のレビューにも書いたけど、マーク・ラファロが好きで、それ目当てで見ました。
ストーリーは想像通りというか何というか、ありきたりの展開で、期待を超えることはありませんでした。実際にあった事件なので、ありきたりも何もないはずなんですが、何となくこう…クライムサスペンスとして整い過ぎているというか。
未解決事件がベースなので、犯人ははっきりとはわかりませんし、連続殺人事件の話なのでもちろん明るい雰囲気でもありません。それを知ったうえで見れば、別に酷評するほどでもない「普通」の作品です。
どんな事件だったのか掻い摘んで知りたい人には良いのかもしれませんが、映画としてはあまり起伏がなく、最初の方は特に進展もなくただ登場人物がワタワタしているだけとも取れ、さっそく間延びしているように感じる人もいるかも。その割に後半は突然主人公が覚醒し、急激に進展する。何故急に?
クライムサスペンスとしては、流石に実際にあった事件なだけあり情報は細かく描写されているのですが、主人公が何故そこまで入れ込んだのかもわからないし、見ていていまいち入り込めませんでした。最初はただパズル好きが高じて暗号解読に精を出してただけじゃなかった?
つまらないわけではないんですが、コレといったシーンがあるわけでもない、思い入れるほどのキャラクターもいない、という全体的にぼんやりとした印象。
ちなみに本作は157分でボリュームも結構あります。サクッと事件をおさらい…というほど短い時間でもないのがまたネック。今となっては(信用に足るかどうかは別として)ウィキペディアがあるしな。
あらすじ:
1968年。町外れで若い男女のカップルが射殺される事件が起きる。そしてその後、犯人を名乗る男がその事件の詳細と暗号文を、新聞社各社に送り付けてくる。何度かやり取りをするうち、犯人は
自らを「ゾディアック」と名乗り、次の犯行予告をしたり、電話をしてきたりとヒートアップしていく。主人公のグレイスミスは、新聞社で風刺漫画を描くしがない漫画家だったが、勤め先の新聞社にもゾディアックから手紙が届いたことがきっかけで徐々に事件にのめり込んでいく。
ゾディアック事件は、1968年~1974年にアメリカで実際に起きた連続殺人事件で、ロバート・グレイスミスという風刺漫画家がサンフランシスコ・クロニクルという新聞社に在籍していた時に事件が起き、関心を持ったとのこと。そして、そのグレイスミスが1986年に出版し、ベストセラーとなったのがノンフィクション小説『ゾディアック』で、更にその本を基に2007年に公開されたのが本作。作中でも「グレイスミスが『ゾディアック』を出版しベストセラーに…」というくだりが出てきます。
もちろん本に書いてあるのはグレイスミスの独自の調査に基づく推測であり、事実と認められた内容だけではありません。ラストで犯人はほぼ確定のように書かれていますが、それも彼がそう信じているというだけ。だからノンフィクションといえど、全部が全部事実とも限らない(撮影にあたり、監督がきちんと関係者にインタビューはしたようですが)。
一応、作中でも警察のゾディアック事件担当やグレイスミスが、自分が怪しいと思っている容疑者を犯人にしたくて仕方ない、強い思い込みがあることを示唆するシーンが出てきますが、ラストでは「ほぼ犯人はこいつで間違いない」というような書き方をされています。が、2002年のDNA鑑定では、ゾディアックからの手紙の切手についていた唾液と、容疑者の唾液のDNAは一致しなかったとか。
確かにこの容疑者、犯人と同じ物をいくつも所持していたり、事件現場と近い場所に職場があったり、過去の発言からも限りなく怪しいけれども筆跡鑑定では悉く否定され、ゾディアックから電話を受けた人は「(容疑者とは)声が違う」と証言するなど、確たる証拠はないという状況が現在まで続いているそうです。
映画.comの説明には『周到に用意した手掛かりで人々を翻弄する連続殺人犯“ゾディアック”に挑み、人生を狂わされた4人の男たちの姿を描き出す』と書かれていますが、『人生を狂わされた』とまで言えるかどうか…別にゾディアックに何かされたわけでも何でもなく、確かに翻弄はされてるんだろうけど、ほとんどが自分で勝手に夢中になって、入れ込み過ぎて破綻しただけ。
特にRDJ演じる敏腕記者ポール・エイヴリーに至っては、ただただ勝手に盛り上がって勝手なことをして勝手に失敗し、いじけて勝手に堕落しただけ。マーク・ラファロ演じるデイブ・トースキー刑事は、刑事ならこんなもんだろうという程度のことしか起きていないし、ジェイク・ジレンホール演じるグレイスミスは、それこそ勝手に事件に入れ込んで家族を危険にさらした結果、家族に捨てられただけ。更には本出版して稼いでるわ、映画の原作になったことで脚本家と並んで賞まで取っているわで、「狂わされた」と文句言うような人生か?いや、別に本人が「人生を狂わされた」と文句言ってるわけじゃないんだろうけど。
「サスペンスではあるが、実話ベースで犯人もわかっていないので、どちらかというと人間ドラマがメイン」と紹介する人もいましたが…うーん。別に感動もしないし、友情っぽいものがあるわけでもなし、得るものがあるわけでもないから、人間ドラマとしてなら良作!とも言えず。それならサスペンスと言っておいた方がまだマシというか。
ただ、最初から最後まで何か起こりそうな、仄暗い不気味な雰囲気が漂っているのはなかなか良かったです。見覚えのあるこの雰囲気…そう、あの伝説の『セブン』や、自分も過去にレビューを書きました『ゲーム』の監督、デヴィッド・フィンチャーの作品でした。あぁ~。
彼の作品は結構見てるんですが、言ってしまえば「雰囲気で乗り切ってる」感の強い監督でして(何様だ)。
本作は実話ベースということで、実際に目撃者や当時の捜査官、生き残った被害者達にインタビューを行うため18ヵ月の歳月を費やしたそうで、一応本を丸々鵜吞みにしたわけではなさそうなのが救い。2007年当時としては、ある程度正確な情報で作ったのかもしれません。
また、昔の映画にありがちな同性愛者イジリや黒人差別も健在。2007年…まだそんなあからさまに言ってた時期ですよ。証拠もないのに殺人鬼はとりあえず黒人と決め付ける、変質的な犯罪者だとわかるととりあえず同性愛者呼ばわりする、などなど。ウワァ。
表立って言わなくなっただけで、今現在も民衆の理解度に関しては大して変わってないと思うけど、オイオイそりゃないだろと辟易するようになった自分を基準に、社会も一歩くらいは前進してるのかなと思いたい。
俳優陣は、今となっては日本でも(主にMCU関連で)割と有名になった人達をメインに起用していますが、2007年当時は日本じゃ全員「ダレ???」って感じだったんだろうなあ。
個人的にはジェイク・ジレンホールがあまり好きではないので、見る前に主役がジェイク・ジレンホールってだけで何となく見る気が失せてたんですが、本作でもやっぱり演技が微妙に感じました。RDJもあまり好きではないんですが、本作での演技は良く、なかなかにハマり役だったので余計に落差を感じてしまい…
RDJはアベンジャーズシリーズに引っ張られるように突然日本でも有名になりましたが、『アベンジャーズ(2012)』以前の単独作『アイアンマン(2008)』では日本では全く知名度がなく、アメリカ人にとっては当時既に「『あの』ロバート・ダウニーJr.!」という感じだったようですが、日本人は正直「ダレ???」でしたよね。『アイアンマン』の日本での興行成績を見ても、あんだけ金かけて作った作品なのに惨敗だったし…
マーク・ラファロも当時既に受賞経験のある俳優でしたが、日本では全然知名度なかったし。
正直自分もアベンジャーズシリーズで見ていた時には、RDJ何でそんなに崇拝されてんの?という感じでした(何様だ)。アメリカでは"The King"と呼ばれているとか何とか。ヘー。
マーク・ラファロはうまいと思ってたけど、RDJはまったくのノーマークでした…
本作のRDJは、堕落して飲んだくれになってからが本領発揮という感じで、言っちゃ悪いけど、さすが実生活で薬物中毒者だっただけあるなと。正直、翌年以降のアイアンマンとしての演技より、こちらの方がハマってたかなと思います。本人は嬉しくないかもしれませんが…RDJの話になると何でこんなにサゲコメしかできないんだろうな。ゴメンRDJ、あなたは何も悪くない。
全体的に、実際のゾディアック事件に興味ない人は別に凄く面白いわけでもなく、雰囲気作りの得意なデヴィッド・フィンチャー監督の雰囲気に浸って「何か真面目な作品見た気がする…」と自分に酔うには良いけど実際には何も得られない、そんな映画(最悪の締め)。
サスペンスと見れば駄作、ヒューマンドラマとして見れば傑作
まあ、未解決事件だし、サスペンスとしてはもやっとするよね。もやっと。
ゾディアック事件を通じ、人生が狂わされた四人の男たちが奔走する物語。
狂わされても、頑張れば朝食くらいおいしくなるよねって感じ。
人生を狂わされた4人の男の話
まあ未解決事件が題材ですから、サスペンス映画として鑑賞するとモヤモヤが残ります。
ゾディアック事件のせいで人生を狂わされた4人の男の話という鑑賞の仕方のほうが正しいかも。
でもこよ内容で157分は長過ぎ。
ワケワカメ(笑)
頭にさっぱり入ってこなかったです(^_^;
迷宮入りとはこういうこと?な映画ですかねぇ。
もやもやしたまま終わりました。
やっぱりスッキリする映画が良いと思うのですが、監督は何を狙ったんだろか、、、
30点
映画評価:30点
今をときめく俳優さんのオンパレード!
監督はフィンチャーだし、
凄く面白そうだ!って
期待して見させて頂きました。
どうやら現実の事件を元にしているみたいで
想像の100倍地味です。
急に進展したり、
伏線が張り巡らされ、
それを紐解いていくミステリーならでわも
特に無いです。
堅実な聞き込みと、
犯人への糸口追及を
延々と、そう延々とやります。
ですから、
中弛みといいますか、
ずっと弛んでいます。
最後の方までいくと、
ようやく糸口が見えてきて
犯人へ繋がっていくのですが、
そこまでが果てしなく長いですし、
そこからも地味な展開です。
演技も演出も素晴らしいですから、
安っぽさは全くない一級品ですが、
私では楽しめませんでした。無念。。
ps.ダウニーJr.の声優さんが違和感MAXでした。
【2022.5.17観賞】
迷宮入り事件(正確には未解決事件)を題材にしたらやはり迷宮入り風映画にしかならないのかなぁ。前半の1/3はサスペンスフルだが、段々「事件記者」(古!)みたいになっていくし、ラストも無理矢理感あり。
①USAでは大変有名な事件らしいですね。ただ、恥ずかしながら全く知見がなかったので真っ白な状態で鑑賞できました。②ディヴィト・フィンチャーの映画のあの空気感というか、澄んでいるんだけと緊張感が漂っているような、映像の感触は結構好きです。③前半1/3くらいまでの、殺人シーンや犯行未遂シーン及びゾディアックからの犯行宣言・犯行予告に対応する地元新聞社・地元警察の活躍を描いたパートはサスペンスフルでなかなか宜しい。④有能で真面目な刑事にマーク・ラファエロ、有能でちょっと変わった記者にロバート・ダウニーJR、真面目で一本気な漫画家にジェイク・ギレンホークとキャスティングも適材適所で宜しい。⑤問題は映画も半分を過ぎてからの描き方だ。殺人は行われなくなり予告や犯行宣言も来なくなり捜査は停滞。この状態で観客の興味・感心をどうラストまで持たせて行くか、この映画では上記三名のその後の動きに従って進んでいく。⑥
タイトルなし
実話ベースのため、犯人も捕まらないし、動機や犯罪の全貌も明らかにならない。終盤、謎解きの面白さや緊迫する場面もあるが、ストーリーや演出で引き込まれる作品ではなかった。
フィンチャー監督作品であり、ジェイク・ギレンホールやマーク・ラファロ、ロバート・ダウニーJr.など人気俳優が出ているが、監督の名前と彼らの演技だけで2時間半を楽しめるかどうか…。
私の場合はだめだった。
楽しめた
というのも、殺人事件なので変かもしれないが、長さ関係なく、途中見返したり、飽きずに観た!
映画も長いが、事件そのものが長い。
解決まであと一歩なのがもどかしいが、モヤモヤ感はあまりないのも不思議だ。
事件を追う個性的な人達、みなそれぞれ魅力的だった。
セリフが面白い。
また観てしまうだろうな。
うん、長い(笑)、
難しいことは抜きにして、「長い」。
そして、実話に基づく映画は好きだけど、たまたま注目されたことを、ウダウダと、と表現するのは語弊があるけど、捜査してる経緯ばかり。
特にハラハラするとかドキドキするでもなく、「当時こんなことがあって、当局ががんばって捜査してたよ」という内容か。
確かに犯人?に近づきそうな展開はあったけど、結果的に未解決事件なんだから先が見えないような流れだし。
主人公?も、警察の人間でもないのに、奥さんに嫌われても雨の中に走り回っても、「取り憑かれてるように」推理しててやってて、熱意があるのはいいけど、「なんでそこまで?」ってなかんじでもあった。
それが延々と続く。
いろんな人が出てきて解決はせず。
と、エラそうにコメントしてるけど、途中で30分ほど寝た(笑)
それでも話の展開を見損なったとか感じることなく、それだけ進展のない流れの内容だったということか。
膨大な情報に記憶や理解が追いつかず。
題名どおり。ロバート・グレイスミスの執念に周りが感化され犯人特定に動いていく様子は伝わりはするが、証拠や人物関係が何がなにやら。自分の頭では追いつかず。アイアンマンを演じたロバート・ダウニー・Jrが出てきたのが印象的。デヴィッド・フィンチャーの他作品ドラゴン・タトゥーの女は楽しめたのだが。
作品のコンセプトがドキュメンタリー感をもった事件の表現(それこそ、グレイスミスと同様に映画という媒体で事件に迫りたい)だと思うので、それを考えれば、作品に対してエンタメ感(性・暴力・感情的・直感的)をある程度求める自分にとってはそんなには楽しめなかった(この作品には10%くらいそれがあるとして、もし自分を楽しませるのならば、40%は欲しかった)。
DVDの『ゾディアックの舞台裏』にて、フィンチャー監督は「正体が分かれば怖くない オーラも神話も消える それが必要だ」と言っている。必要以上に構えてシリアルキラーを神格化して逮捕できないとあきらめるな、というような意見につながるのだろうか?と考えた。また、警察が縄張り争いで協力しなかった点についても言及されていて、それは自分が視聴中に意識化されなかったなと気づかされた。
ゾディアック事件の考察、という作品。
実話を元にしているというのはわかるが、現在でも未解決という迷宮入りの事件。やはり結論がでるはずもないのでモヤモヤが残る。
というのはあくまでも『娯楽』という視点での話。
【ゾディアック】という『作品』としては、構成も含めて非常に完成されている。ただ、日時を羅列しての時系列説明は、一見では理解が難しく、流石に推理は無理。
エイブリー、トースキー、グレイスミスと、犯人を追う主要人物のフォーカスが変わる。時間が経つにつれて薄れていく証拠の中、この移り変わりから炙り出されていく犯人。脚本にグイグイ引き込まれていくのだが、やはりラストは仮定と想像の範疇で終わる。未解決事件なので仕方が無いのだが。
一つの事件で翻弄されていく人生の描写。2時間以上の尺があるので、3人の人生に、もう少し時間を割いて欲しかった。この3人の主役達の好演で成り立っている部分もある。
全97件中、21~40件目を表示