劇場公開日 1947年11月11日

「【”貴方を繋ぐ糸はまだないわ・・。と美しき女スリは漢気のある船長に言った。”今作は漢気のある釣り用大型ボート船長とアメリカ女スリとの恋を、ヴィシー政権下でのレジスタンス運動を軸に描いた作品である。】」脱出 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 【”貴方を繋ぐ糸はまだないわ・・。と美しき女スリは漢気のある船長に言った。”今作は漢気のある釣り用大型ボート船長とアメリカ女スリとの恋を、ヴィシー政権下でのレジスタンス運動を軸に描いた作品である。】

2025年10月27日
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■1940年。ナチスの傀儡であったヴィシー政権下のフランス領マルティニーク島で、釣り用大型ボートの貸しだし業を営むハリー(ハンフリー・ボガート)は、ホテルの主人からヴィシー政権に対するレジスタンス運動への協力を頼まれる。
 初めは渋っていたハリーだったが、ヴィシー政権下の横暴な振る舞いに、彼も巻き込まれ自身のパスポートや金を奪われる。
 文無しになったハリーに、レジスタンス達はある男と連れを潜伏している近くの島からマルティニーク島へ運ぶことを依頼してきて、仕方なく彼はそれを引き受け、得た金で、少し前に知り合ったアメリカの女スリ、マリー(ローレン・バコール)にマルティニーク島にいるのは危険だと思い、アメリカへの旅券を買い渡すのであった。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・今作でも、ハンフリー・ボガート演じるハリーは、粋で漢気があるのである。そりゃあ、アメリカの女スリ、ローレン・バコール演じるマリーも、惚れるよねえ。(ダブル・ミーニング)

・レジスタンスに協力すると決めたハリーの活躍もナカナカで、ある男バルザックとその美しい妻を自らの船でマルティニーク島へ連れて行く途中に巡視船に見つかり跳弾を胸に受けたバルザックの銃弾摘出をしたり、アル中の相棒エディが警察に捕まると、逆にホテルに来た警察を脅し、エディを釈放させるシーンなどは、実に格好が良いのである。

・一連の場に居たマリーは、アメリカには帰らずにホテルに残りバーのピアノに合わせ、まるでハリーへの思いを告げる様な歌を歌うのである。
 このシーンでのマリー演じるローレン・バコールの妖艶な眼と、独特の低音ヴォイスで歌を歌うシーンが、コレマタ良いのである。
 そりゃあ、ハンフリー・ボガート演じるハリーは、惚れるよねえ。(マタマタ、ダブルミーニング。)

<今作は漢気のある釣り用大型ボート船長とアメリカ女スリとの恋を、ヴィシー政権下でのレジスタンス運動を軸に描いた作品なのである。>

NOBU
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