「戦争の残酷さ」大列車作戦 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0戦争の残酷さ

2018年11月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 1944年、ドイツ軍占領から1411日経ったパリ。名だたる画家たちの時価10億マルクの絵をドイツ軍が運びだす。フランス人ラビッシュ(ランカスター)は運行責任者だったが、美術館館長から直訴され、絵画を守って欲しいと懇願される。

 運転士は酒好きの老体ブール。しかし、連合軍の空爆をすり抜け、列車に仕掛けをして故障させたことでドイツ軍に射殺される。出発が一日遅れ、ラビッシュが運転士に任命される。ホテルで一泊させられ、翌早朝に出発。先行した機関車を脱線させ、ラビッシュは機関車から飛び降り逃げる。報復のためジャックと機関士が銃殺されるが、ラビッシュはホテルの女主人クリスティーヌ(モロー)のもとへ・・・

 レジスタンスからラビッシュたちは列車の3両に白いペンキを塗れと命ぜられ、そこでも死人が数人出た。連合軍の空爆を避ける意味があったのに、ナチスのおっちゃんたちは早速ペンキを剥がすというおバカな行動。そしてラビッシュは足止めのために線路爆破という行動をとる。さらに先を行き、線路のネジを外すという作業。そこでついに輸送を諦めさせるのだった。

 迫力の列車アクション。全て本物を使ってることに驚くくらい凄まじいシーンの連続だった。ラストには、負けてドイツ帰るトラックを止めるが、兵士を運ぶのに手一杯だったシーン。多くの人間を殺した大佐。戦争の残酷さも描いていた・・・

kossy