「やっぱりダメだった」私は貝になりたい ジャワカレー澤田さんの映画レビュー(感想・評価)
やっぱりダメだった
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この映画、男優陣は奮闘しました。特に鶴瓶師匠が中心になって頑張った様子が分かります。
「この映画、正直ええ出来やないかもしれへんけど、そんな時こそみんなで中居を立てていこうな」
そういう鶴瓶師匠の優しさが、はっきり表れています。鶴瓶師匠は男として素晴らしい人物です。若手の頃から目上の人間に媚びないことで知られてた鶴瓶師匠。そういうタイプの人物は、後輩への面倒見が本当にいい。
でも、ダメなものはやっぱりダメです。
まず、トンデモなミスキャスト。そもそもこの映画の役者陣は、普段からバラエティー番組で一緒になってる面子です。だからどうしても馴れ合いが起こりますし、観てる方もまったく感動できません。中居が入った雑居房の住人が草なぎだった、なんてのはギャグ以外の何でもないでしょ。
だからこそ、鶴瓶師匠の奮闘があったのかもしれないけど……。そもそもこの作品、「一兵卒が日本国内で戦犯として裁かれ、死刑になる」という史実ではあり得ない設定です。だからそのシナリオ的無茶を、役者の力量でカバーしてきました。水準程度の俳優、馴れ合いの環境下じゃ絶対にいい作品は撮れません。
役者の努力と映画の出来は、やっぱり別ベクトルですね。けれど鶴瓶師匠の人柄を垣間見たい方にはオススメです。
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