「人の温かみと戦争の残酷さの対比で胸が張り裂けそうになる」私は貝になりたい hiroさんの映画レビュー(感想・評価)
人の温かみと戦争の残酷さの対比で胸が張り裂けそうになる
クリックして本文を読む
非常に後味の悪い、残酷な映画。
ただ、それは戦争というものを純粋に捉えている証。
第二次世界大戦後の裁判において、注目されているA級戦犯の下には、B級、C級戦犯があり、これらは位の低い若い兵隊が裁判にかけられていることが多い。
しかも、若い兵隊は上官の命令に従っただけなのに、犯罪執行者として、重い罰の判決を受けてしまう。
→これは実際とは異なっていたようです。
戦死してこそ国の為に戦ったと言われていた戦後に、このような無惨な重い罰を受けている事実を大きな声で疑問視することは無かったことが分かる。
それでも、部下を思い自分だけが処罰されるべきと伝えていた上官。
夫のために、沢山の署名を必死でかき集めた妻や近所の人々。
なのに、全てが報われず最悪の結末となる。
ただ、とても貧しい中で、人の温かみや、人のために尽くすということはどういうことか思い知らされる映画。
人の温かみと、戦争の残酷さの対比で胸が張り裂けそうになった。
コメントする