「【序盤から”確認に次ぐ確認”をしないと”展開”の面白さと”偉業”のカタルシスに辿り着けないCN監督の”映画作りの面白さ”を堪能する作品。】」プレステージ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【序盤から”確認に次ぐ確認”をしないと”展開”の面白さと”偉業”のカタルシスに辿り着けないCN監督の”映画作りの面白さ”を堪能する作品。】
ー 19世紀末の倫敦が、舞台。
奇術師アンジャー(ヒュー・ジャックマン)と、同じく奇術師のアルフレッド・ボーデン(クリスチャン・ベール)の確執を、
CN監督お得意の二人の日記を駆使して、現在・過去を往還し、叙述トリックも取り入れた、
”私のトリックが見破れるかい?”と言う、高笑いが聞こえてきそうな作品。ー
■感想
・”二人”の奇術師の、観客を驚かせるために考え出す、数々のトリックの面白さ。
ー ”水槽脱出トリック””人間瞬間移動””弾丸摑み取り・・”ー
・二人と関係性を持つ、奇術師アンジャーの助手、オリヴィア(スカヨハ)の妖艶な姿、不可解な行動。
・アンジャーの妻でアシスタントでもあったジュリアのボーデンも”関わった”死と、ボーデンに”翻弄”(優しくされたり、冷たくされたり・・)された妻サラ(レベッカ・ホール)の縊死との相関性。
・実在の人物、ニコラ・テスラ(デヴィッド・ボウイ)が奇術師アンジャーに授けた装置。そして、焼け焦げた多くのシルクハット。
・アンジャーとボーデンに、奇術のトリックや小道具考案で関わっていた、カッター(マイケル・ケイン)。暴走するアンジャーへの警告・・。そして、最後に彼はどちら側に付いたのか。
<初見時は、?の部分が少しだけあったが、2度観ると、スッキリ理解。
CN監督が、今作を”映画作りについての作品”と語った意味が良く分かる作品でもある。
世間を偽り、自分を複製するような輩は、世の中の記憶には残らないのである。(暗喩)>
<2010年頃、別媒体にて鑑賞>
<2021年6月20日 別媒体にて再鑑賞>
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