HERO（2007）のレビュー・感想・評価

一見さんお断り。TVシリーズを見ていない人には細かなユーモアは通じない。広い客層を狙った劇場用映画化にしては大胆なつくりだが、最近はこうした作品が増えている。そもそも続編はこうしたオリジナルのファンに向けてサービス旺盛に作られるべきで、その点で今回の劇場版には合格点をあげたい。物語自体は劇場版になっても変わり映えせず、ゲスト出演者が豪華になったのと（パブリシティ狙いのすごいキャスティング）韓国ロケに行ったのが目立つくらい。でもオリジナルの空気をむやみに変えないのも成功の秘訣。背伸びしすぎないつくりに好感。

城西支部のメンバーを大画面で見れたのはうれしかった。
ＳＰからの中井貴一や綾瀬はるかに加えて、松本幸四郎らが
加わり豪華すぎるメンバーとなった。
さすが、フジテレビの看板ドラマだ。
そのせいか、尺が長くなりすぎたように思う。
韓国パートが終わってから裁判が始まるまで中だるみが激しかった。
ラストは個人的にアリだと思う、感動した！

ドラマを見ていないのに、見に行きました。
内容は、ドラマを見ていなくても問題なし。
逆にドラマの内容が読めそうな映画内容でした。

ローテンポながら、イライラしない程度に展開していくので、
（最近、2時間を裕に超える映画が多いせい？！）
2時間10分が短く感じました。

個人的感想はイ・ビョンホンがもう少し出てくると良かったかも（笑）

本編への布石が詰まったオープニングが楽しい。
身も心も変わらない城西支部の面々，
全員に見せ場が用意されていて嬉しい。
ようやく進展が見られるラブストーリーも満足。
久利生公平の魅力に頼ったドラマは，
主に事件の部分がおざなりで消化不良。
核となる筈の蒲生は中途半端なキャラ設定なため，
裁判劇に見応えがなくて残念。
韓国パートは，裁判の緊張を緩めてしまっている。