「妄想的ラブストーリー」BUG バグ BRIAN De PALMAさんの映画レビュー(感想・評価)
妄想的ラブストーリー
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妄想か現実か
それを判断するのは自分です
元々が舞台劇の映画化で原作・脚本も同じ人
フリードキン監督がこの舞台を見て
気に入っての映画化
舞台劇らしくほとんどがモーテルの一室内での
傷付いた人達の会話劇で
前半は若干タルイかな
しかし会話・行動がクライマックスへの布石になっている
映画を見ている観客にはまったく見えない 【バグ=虫】
彼には摘んだりして居る様だが…
次第に彼女にも見える様に…
会話の途中で虫を払う様な仕草で
見ている観客も居る?様にも思えてくる
エスカレートする変貌したモーテル内
そこに第三者がやってくるが…
時折入るフラッシュ(カマキリやカート)は『エクソシスト』のサブリミナル
妄想の加速を表現しているような
2人にだけ起こる地震(ヘリコプター?)
と映画的なシーンを盛り込んでいる
【ネタバレ】
フリードキン監督は
『妄想について取りつかれた人間の話でとくに結論があるわけじゃない』
『たくさん質問を投げかけているが答えは出さない』
(プレスより)
すべては男の妄想なのか?
軍による秘密兵器なのか?
彼女にもバグは見えていたのか?
医者の言っていた事は真実なのか?
「妄想」としても
最後までしっくりいかないのは
・無言電話は誰?
・息子の失踪は元旦那の仕業なのか?
と数々の謎を残すが…
とにかく
70歳に近いフリードキン監督を賞賛すべきでしょう
これは「ラブストーリー」なんですから!
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