劇場公開日 2008年6月21日

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「インディ・ジョーンズも歳を取りましたね。」インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0インディ・ジョーンズも歳を取りましたね。

2008年6月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

『インディ・ジョーンズ』19年ぶりの復活。今年は、ランボーといい、インディ・ジョーンズといい、20年近い時を経てからの復活が多いですね。正式公開は来週からですが、先行公開の今日、見てきました。

舞台は、第二次世界大戦が終結して、東西冷戦が激化しつつあるころ。ロズウェル事件から10年が経過していますが、そのロズウェル事件への関連が疑われているエリア51が物語の冒頭のシーンに登場しています。また、アメリカでは、マッカーシズムは終焉していますが、まだまだその後遺症がある事が、ジョーンズがFBIに疑われるところで描かれています。そう言う時代背景を理解すると、この物語の理解がより一層深まると思います。って言うか、国内の重要軍事施設にあんなに簡単に敵の侵入を許していいのでしょうか?

インディ・ジョーンズも歳を取りましたね。インディ・ジョーンズシリーズといえば、度肝を抜くようなアクションシーンですが、この作品ではアクションはちょっとイマイチ。歳も歳なんで、まぁ、仕方ないですかね。しかし、そう言う意味では、ちょっと物足りなさ(寂しさ?)を感じました。

この手のシリーズモノの常套手段ではありますが、これまでに過去の作品に出演している俳優が出演し、過去の出来事から、現在に物語を膨らましています。シャイア・ラブーフが、その過去とのつながりを示す役どころになっています。過去の作品は、見ることには見ているんですが、内容の細かいところはすっかり忘れてしまっているので、何でこの人が?と言うことが分からなかったです。前の作品を見ておくと、その辺がスッキリすると思います。

そんなにド派手なアクションも無く、かと言ってハラハラドキドキのサスペンスも無く、裏切りはあるんですがどうもキレがイマイチ。そしてラストも、ぬるい予定調和的なハッピーエンド(?)であったので、何となく物足りません。もう少し派手なアクションとハラハラドキドキのサスペンスを期待していたんですが。ちょっと、ほんわかしすぎと言うと、言いすぎかな? ここに至るまで、かなりの回数、脚本を書き直したらしいので、話のエッセンスの全てを取り込んで角が無くなってしまい、結果的に話の刺激がなくなったのかも知れませんね。

勝手な評論家