「最高級予算の大作なのにどこかケチくさい」パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド The Dudeさんの映画レビュー(感想・評価)
最高級予算の大作なのにどこかケチくさい
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クライマックスで海賊艦隊VS海軍の壮絶な大海戦が見られると思いワクワクしておったが・・・・そんなシーンはない。驚異のクラーケンも出ず、期待のカリプソ様も単なる前座でしかない。ジェフリー・ラッシュの怪演以外に『デッドマンズ・チェスト』以上に目新しいものが何一つ無いのだ。
話の内容もほとんど記憶に残らない。登場人物たちの狡猾な駆け引きもウンザリだし、ゲームみたいな死の世界の設定も馬鹿らしい。第1作は豪放磊落さが魅力だったのに。
また、過去2作を生き抜いたレギュラーたちが上手く活かされぬまま鬼籍には入っていくが、これには長期撮影スケジュールの苦しさを感じる。チョウ・ユンファもだが、彼は何でこんな情けない役を引き受けたのか。亜州影帝の名は返上せんといけません。
金がどんだけあっても凄い映画はできないものだ。
但し、BOOING確実のシュールな場面を入れたり、ハッピーエンドを避けてちょっとした余韻を後に残す、そんな超大作に似つかわしくない冒険心を個人的には評価したい。
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