「本人一瞬"素"に戻ります」ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
本人一瞬"素"に戻ります
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完全に《確信犯》の映画ですね。笑える人は徹底的に笑えるが、笑えない人にはどうしようも無い程の内容です。
低俗と言えば低俗だし、社会派と言えば社会派とゆう、不思議なバランス感覚を持ち合わせる作品になっていました。
ただ、時々明らかに“やり過ぎて笑えない状況に陥ってしまう”のが何とも勿体無いところでもあります。
それでも劇場内は大いに盛り上がり、エンドロールまで1人も立ち上がらなかったのですから、平和呆けの日本人にはピッタリな作品かも知れません。
それにしても《カザフスタン》とゆう設定が何とも絶妙です。色々な差別を笑いに持って行くので自分の中の“良識”を如何にして崩して観るか…が、最善の観方かと思います。カメラの位置取りや、ボラッド本人が「流石にこりゃマズい!」と、たまに一瞬“素”に戻る表情等が気にならなければの話なんですけどね。
(2007年6月1日シネ・アミューズ/EAST)
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