「フェイクドキュメンタリーの傑作。ただただ爆笑」ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習 駒井尚文(映画.com編集長)さんの映画レビュー(感想・評価)
フェイクドキュメンタリーの傑作。ただただ爆笑
映画を見て、ハラハラドキドキすると言えば、アクション映画で主人公がタイトロープを渡るようなシーンなどで感じるのが普通ですが、この映画は、「主人公が何かやらかすんじゃないか、善良な市民を怒らせるんじゃないか」という、違った種類のハラハラドキドキの連続。何しろフェイクドキュメンタリーなわけで、最初っから最後まで大嘘をつきっ放しの映画。手法としても、倫理的にも、ギリギリのエリアを突き進む感じが痛快です。
カザフスタンをおちょくり、アメリカ人をおちょくり、ユダヤ人をもおちょくり(主演のサシャ・バロン・コーエン自身がユダヤ人なのでできる芸当)、観客を爆笑させるスーパークレイジーな映画。初めて見た14年前も爆笑したけど、2020年の続編登場のときにもう一度見てまた爆笑。凄い1作です。
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