「絶望に立ち向かった英雄」ホテル・ルワンダ yccnさんの映画レビュー(感想・評価)
絶望に立ち向かった英雄
来年から青年海外協力隊でルワンダに行くことになり、
今まで見ることを避けてきたこの映画を手に取った。
ルワンダ大虐殺。それは今から25年ほど前、つい最近の出来事である。
この虐殺の犠牲者は数百万人とも言われ、老若男女見境なく殺された。
この事件の何より怖いところは、加害者のほとんどが民兵であるということだ。
昨日まで立ち話をしていた隣人が、ナタを持って殺しにやってくる。
そんなありえない出来事が、町中で起こっていたのだ。
オーナーの男は最初から市民ををホテルに匿い、
自分が国外避難できることになっても、戻ってホテルと多くの市民を守った。
この人の勇気と正義感は本当にすばらしいと思うし感動したが、
それ以上にこの虐殺の異常性、残虐さ、犠牲者の数が衝撃的だった。
ルワンダには、当時を記憶している生存者が多くいる。
一生消えることのない傷を負っている方もいるだろう。
私も協力隊員として、このことを常に胸に刻み、決して忘れてはいけないと思う。
日本人の中にはこれを知らない人もいるだろうが、絶対に見て欲しいと思う。
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