ラブ・オブ・ザ・ゲームのレビュー・感想・評価
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ちょっと出来過ぎかなぁ
引退勧告と彼女から別れを告げられダブルパンチの主人公。相手は優勝が懸かる試合で俺が先発かよ・・・。
そんなとき彼女はロンドンへ旅立とうとしていた。フライトが遅れカフェで時間潰ししてる時に、横にいたオヤジがヤンキース話を自慢げにしている。
「ちょっと黙っててくれる?」「何だよ今はタバコだけじゃなく、おしゃべりもダメかよ」--- 同感しました。一見、礼儀正しいというかマナーがある世の中ですが、昔は細かいこと気にしながら野球観る人がどれ程いたでしょうか?それぞれが自由に楽しみながら観るのが当たり前だった。マナーの良さが窮屈さを生む皮肉なセリフに思えた。
野球とデートシーンを交互に回想する演出で進めていくのですが、本格的に付き合ってから「娘が家出しちゃって」と助けを求めるのは如何なものでしょうか?「えっ娘がいるの?」by ケビン・コスナー それでも助けに行く。。。「どうして黙ってたんだ?」「わかんない。守りたかったのかな、子供がいるのをわかると二度と来ない人も居て・・・あの子、自分を責めるから」
まぁ16で妊娠し逃げた男がいけないわけですし、「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」というタイトルですから大人の恋愛ってことで。
この映画は男女で観方が違ってくるでしょう。「わかるわかる」「そりゃないよ」とか・・いずれにせよ日曜大工か何かしてる時にケガしたのが、選手生命も付き合いも大きく変わってしまうわけで、充実した期間って長く続かないもんなのかなと思った。
ケビン・コスナーの野球愛がぎっしり詰まった作品だとは思う。が、さすがに・・・
・ヤンキースの優勝が懸かった試合
・ビジター
・トレード要因だったり引退勧告だったり
・ケガをしている
・彼女と別れてた時だった
これで完全試合はちょっと・・・。
それでも私も野球好きなので興奮はしました(苦笑)
火事場の馬鹿力・男の意地。人間の可能性は凄いんだとポジティブ感のある映画ではある。
また喧嘩になったら彼女大丈夫かな...そんなふうに思ってしまった。
ホラーじゃないサムライミ
ヤンキース対タイガース。タイガースにとっては消化試合でヤンキースにとっては地区優勝がかかる試合に先発登板のチャペル。サム・ライミ作品の主要人物JK・シモンズの鼻息が荒い。恋人ジェーンとの想い出がよぎり、出会い、娘の存在、手の負傷、最初の引退の危機、等々様々な葛藤を感じながら、淡々と投げ続ける・・・
7回辺りでノーヒットだということに気づくというのは、完全試合、ノーヒットノーランに共通するんですね。どうしても、巨人の槙原の完全試合を思い出してしまいます。
引退か現役かという去就問題と手の痛み。冷静ではいられなくなる雰囲気は良く表現していたように思う。内容を知らないでこの映画を観ると、つい驚いてしまうし、中年にさしかかった者にとっては勇気を与えてくれる。映画そのものより、自分の人生を思い直してみたら、感傷に浸れること間違いなし!ラブの意味は「愛」と「ゼロ」をかけているんでしょうね。
どうしても「メジャーリーグ」と比較してしまいます。
引退を覚悟し最終登板に向かう主人公。その主人公と恋人の出会い、別れ、再生を描く物語。
ケヴィン・コスナー主演のラブロマンスです。流石にケヴィン・コスナー・・・格好良いですね。
引退を覚悟しての登板シーンをメインストーリーに、恋人とのロマンスをインサートしてラストに繋げる手法は、お洒落で感心しました。
ただ、映画としては低い評価です。
理由は二つ。
一つ目は・・・長い。ラブロマンスに138分を費やされても、集中力が持ちません。シーンの切りようは幾らでもあったでしょうに。
二つ目は、野球シーンがしょぼ過ぎます。例えば、「メジャーリーグ」に出ているチャーリーシーンなら、野球シーンでも迫力を感じます。
でも、ケヴィン・コスナーのピッチングフォームを見てしまうと、「親子でキャッチボールしているの?」と突っ込みを入れたくなります。
そんなシーンを長々と映されるのですから、視線はスマフォに移っていきます。
大好きな俳優だったので、この内容は寂しさを禁じ得ませんでした。
幸せになりたい
ラブ・ストーリーって、自分の大事な人を想えるような喚起力があるかって重要だと思うんですよね。この映画は、そんな風に自分のこれまでの大事な人を想うことができる映画でした。それはそれは、幸せな時間なわけです。実際はいろいろと嫌なことだったり、合わないところだったり、いっぱいあるわけですけど、せめてこういう映画を観た時だけは、自分が相手を大切に想っていた瞬間を味わいたいですよね。
スパイダーマンへの布石となったこの作品、確かに良質なラブ・ストーリーで、安定の演出力を感じさせますね。どうだ、これで文句はないだろう、そんな感じが伝わってきます。超、ど真ん中なラブ・ストーリーです。奇をてらうことなんて一切なし。妙な技巧に走ることなんて一切なし。こ・れ・が・ラブストーリーだっ!って感じなんですよね。
人生の一つの終点を盛り上げる
総合:70点
ストーリー: 65
キャスト: 70
演出: 70
ビジュアル: 70
音楽: 70
ケビン・コスナーのゴルフを取り上げた前作「ティン・カップ」とよく似た作品。
しかし今回の彼は引退間近のベテラン投手。歳をとり力が衰えとりまく環境も厳しくなれば、栄光の選手といえども色々と考えることも多いだろう。怪我もあればそれは尚更のこと。しかし彼の第二の人生の始まりにも少し絡めて、彼の人生の栄光の一部の終幕と次の段階への移行が過去も再生しながら描かれていた。なんとなく全てがうまくまとまっちゃうのだろうなという期待が普通に最初からしてしまうのだが、まあそれはそれで悪くない。
それにしてもそんな現役引退の岐路に立っている選手が、いきなりそんなすごい投球を強いヤンキースのホームゲームでするというのは現実感に欠ける。何故この試合でそれが出来るようになったのかという技術的なことは少しでもいいから入れて欲しかった。
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