「もう少し「サスペンス」か「ラブ」、どちらかに寄っても良かったかも」救命士 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
もう少し「サスペンス」か「ラブ」、どちらかに寄っても良かったかも
人々の死を目の当たりにし、精神を病んだ救命士の数日を描く物語。
オスカー受賞後、大作主演が多くなったニコラス・ケイジが主演する異色サイコ作品。
廃退した深夜の街、狂乱の医療現場・・・
病を自覚し苦しみながらも、これらの現場を渡り歩く主人公に、観ている側も息苦しくなります。
その意味では良く描かれている作品だと思います。
ただ、物語として面白みを感じることはありません。
サイコではありますが、サスペンス色はありません。
蝕まれていく過程を描ければ、人間ドラマとしての奥行きも出るのでしょうが、それもありません。
ただただ、息苦しさを感じただけの120分でした。
私的評価は、極めて厳しめです。
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