「日本人が被告となる法廷映画。」ヒマラヤ杉に降る雪 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
日本人が被告となる法廷映画。
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使っていたバッテリーが同じ。傷のつき方が剣道をやっている者特有のもの。日本人が土地をもってはいけなかった戦時中に被害者の親から土地を買った小作のミヤモトの父。それが諍いの元になったと被害者の母親が証言する。
イーサン・ホークと工藤夕貴の回想のシーンがかなりメインとなり、恋人同士だった幼き時代(少女時代は鈴木杏)、真珠湾攻撃を機に日本人への迫害が始まった映像が映し出される。結局は、愛してるのに身を引いた工藤。彼女への切ない想いとともに真実を明らかにしようとするジャーナリスト魂によって希望が見えてくる。
日本人に対する偏見が陪審員にどれだけ影響するのかと期待して観ていたら、陪審員の任を解き裁判官の裁量にまかせられる結果に・・・そして無罪。幕切れはあっけなかったけど、途中の工藤夕貴の証言が痛々しかった。「法廷が真実を追究するとは限らない・・・」。法廷ものよりも恋愛部分のウェイトが高く、感動には至らず・・・
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