「偶然がこの世を支配する」ヒマラヤ杉に降る雪 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
偶然がこの世を支配する
2009年3月21日
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映画「ヒマラヤ杉に降る雪」(スコット・ヒックス監督)から。
女優・工藤夕貴さんが流暢な英語を話し、
準主役としてハリウッド進出をしたと話題になった作品。
全体的には、静かな映画だった。
アメリカ人少年イシュマエルと日系人の少女ハツエの恋愛を中心に、
思わぬ破局と、偶然の再会を果たす。
あるシーン、裁判官がこう呟く。「偶然がこの世を支配する」
そしてこの台詞のあと「支配されないのは人間の心だけだろう」と続ける。
今の世の中、何でもかんでも、他人に管理や支配されがちだけれど、
人間の心だけは誰にも支配されないという信念が、私の感性に引っかかった。
いや、人間の心は、とてつもなく広いことを、改めて感じさせられた。
そういえば「雲より広い空、その空より広いのは人間の心」というような
さだまさしさんの歌「HAPPY BIRTHDAY」を思い出した。
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