ナインスゲートのレビュー・感想・評価
全8件を表示
とにかく全体的に中途半端。
「中途半端」。この一語に尽きる。
ホラーやサスペンスとしては怖くもなく、悪魔の書を巡る「オカルト風味の謎」もミステリーの謎解きとしてはありがちで意外性が無い。
怪しげな組織や陰謀がらみと言うほど大げさでもなく、結局は「金持ちの個人収集家同士の本の奪い合い」でしかない。それでいて「悪魔の書」に魅入られていく「人間の愚かしさや恐ろしさ」にも焦点が当たっていないので、単に調査するだけの立場だったコルソが、自分の命の危険も顧みず、調査を続行しても利益が無い「悪魔の書」の謎解きに懸命になっていくプロセスに、納得できる動機が感じられなかった。
すべてが嘘ではなく、真実も隠されているという終わり方や、謎の女の正体をはっきりさせないのも、「見ている者に解釈を任せる」と言うと聞こえは良いが、結局、きちんと結末を描かないでも済むから曖昧にした、という安易さが窺える。
おまけに、お粗末なワイヤーアクションのおかげで、せっかくの作品の重厚な雰囲気まで安っぽいものになってしまっている。ミステリーとして悪魔の書を巡る 「人間の思惑が絡んだ謎解き」に特化するか、それが出来ないならホラーとして「不可知的な存在が絡んだ恐怖演出」に徹底するべきだった。
責任放棄
希少古書のブローカーが、ある呪いの古書の争奪戦に巻き込まれる物語。
ジョニー・デップ主演のオカルトサスペンスですね。
全般的にサスペンス色の強い作品で、オカルトホラーには余り興味がない私にとって楽しめた作品でした。
謎の古書。その古書を狙う謎の人物。ボディガードのように主人公を守る謎の女性。謎が積み重なっていき、謎解きの期待感が膨らみます。
それだけにラストの分投げ方がすさまじく、拍子抜けしました。
脚本の段階で誰かダメ出ししなかったのでしょうか?古書の秘密も、その秘密によって何がどうなるも、その秘密を狙う秘密結社も・・・ぜ~ぶブン投げ。
どんなに中盤までが私好みでも、これでは評価は大幅に下げざるを得ないと思います。
私的評価は厳しめです。
ロマン・ポランスキー的な
ロマン・ポランスキーとジョニー・デップの組み合わせが面白いオカルト映画です。最初から最後まで飽きさせることなく観られます。あまり評価は高くないようですが、私は結構気に入っています。ラストの解釈と謎の女の正体をどう捉えるかで評価が違ってくるのではないでしょうか。果たして彼はナインスゲートを通れるのか、通れたのか、ナインスゲートの先は天国なのか地獄なのか考えてみるのも面白いです。ポランスキーにとっては得意分野と思いますが、ジョニー・デップは他の映画とはまったく異なる雰囲気でしたが、主人公の役によくはまっていました。
古書の扱い方が…。
動画配信サービスで見ました。
ストーリーラインが基本的にはわかりやすく明確。ラストがちょっとわかりにくいですが。ちょっとダーティな感じのジョニーデップとミステリアスなヒロインも良。死体の死に様がいちいちちょっとふふっと笑えるのも良かったです。伯爵夫人の死に顔とか。
ただ古書に対する扱いが気になりました。何百万ドルもする(らしい)本を何かに包むこともなく剥き出しのままカバンに突っ込む、そのカバンもよく落とすし、けっこう乱暴にめくる、コピー機に勢いよく押し付ける…。おまけにタバコ吸いながら触っているのはプロのやる行為とはあまり見えませんでした。臭いつくだけで価値が下がりそう。そこらへんのリアリティは度外視で見た方が良いのでしょうか。
飛行機に乗っているシーンで「私が守るから大丈夫」というセリフでエヴァを思い出してちょっと笑いました。あと「炎の中に手を入れても熱くない」と言っているシーンはCGだからでは?というメタ的なものを感じました。燃える炎をバックに青姦のシーンは…あれは一体なんなんでしょうか…?
ちょっとだけ「双子」という謎
最初にテルファーという女性から手に入れた書籍。すぐに買い戻したいおいう申し出があった。ひと悶着あった後、本を預けてあった本屋バーニーが殺された。その殺され方が悪魔の書の挿絵そっくりだったのだ・・・
2冊目を持っていた車椅子のおばさんのアパート。ジョニデは気絶させられ、おばさんは絞殺、その上日を点けられたのだ・・・頼まれた1冊を預かっていたのは燃えなかったけど、ホテルに帰ると盗まれていた。ここからのサスペンスはちょっと弱い。まぁアクションではないけど、ドキドキ感がないのが痛い。
終盤、カルト教団の恐怖といった雰囲気にもなるが、ジョニデは女に馬乗りされて・・・
おもしろかった!
誰が人を殺して本を狙っているのか、
あの人かな、この人かな…と考えながら見られたことが楽しかった。
ジョニーデップのクールでちょっとエロさが出ていて良い感じでした。
あの金髪の美女は、何者なのか
最後までよくわからない。
が、私は悪魔の手下だと考える。
突然現れたり、フワッとおりてきたり、
ジョニーデップをあちらの世界へとわざと導いていて、色々あったけど、
最初から女は頭が良くてキレッキレな
ジョニーデップ狙いだったのかなと思った。
最後のほうの金髪の女とのエッチなシーンは
父と見ていて気まずかった。笑
それほど値打ちはないですね
【ナインスゲート:おすすめポイント】
1.こういった謎解き脚本は大好き!!!
2.ディーン・コルソ役ジョニー・デップとリアナ・テルファー役レナ・オリンの絡みとセリフがすきだなあ!!
3.ディーン・コルソ役ジョニー・デップと謎の女役で監督の奥様エマニュエル・セニエのXXXシーンはヤバイ!!
4.ディーン・コルソ役ジョニー・デップの煙草を吸うシーンとジョニ黒を飲むシーンがいいなぁ!
【ナインスゲート:名セリフ】
1.ディーン・コルソ役ジョニー・デップの名セリフ
→「この4巻物の”ドン・キホーテー”は-いいものですが それほど値打ちはないですね」
→「楽しい狩りを」
→「信じるのは金だ」
→「ストッキングに銃が..」
→「もうしただろ」
→「彼女は噛むよ」
2.リアナ・テルファー役レナ・オリンの名セリフ
→「銃は無いわ」
→「バカにしないでよ」
悪魔の好みは?
欲深さや執着心に関してなら、本の所有者達全員たんまりありそうでしたが、それだけでは扉を開ける資格がなかったようですね。主人公の探究心と好奇心をお気に召したのでしょうか?謎を解ける頭の良さも必要ということなんでしょうかね。
求めている本が焼かれていくので、追跡者達はてっきり神の使いと悪魔の使いで、天使が扉を開けさせない為に本を焼いていくのかと思っていました。悪魔崇拝者達はわざわざ貴重な本を燃やさないでしょうし、資格のない者は通さないということで悪魔(の使い?)が燃やしたのでしょうか?
怪しく謎めいた雰囲気で進みますが、怖くはなかったです。何かよく分かりませんでした。とりあえず悪事について書かれている本は間違っても開かないようにしたいと思いました(^^;)。
全8件を表示