「いまさらですが、三作目は、なんだかつまらなかった。」シュレック3 Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
いまさらですが、三作目は、なんだかつまらなかった。
シュレックが他のCGアニメと違ういいところは、人間のキャラクターがたくさん出てくるところだと思います。
それも、本物か?と勘違いするようなすごい技術で作っている人間のキャラクター。
シュレックにしても怪物という設定にはなっているけれども、ほとんど人間でしょう。
姿かたちのよくない人間。日本人でもああいう顔をした人はよくいます。
フィオナ姫にしても、怪物という設定だけれども、けっこうキレイだし、カワイイと思います。
なんだか容姿のコンプレックスがある分、他の人間キャラクターよりも人間ぽいです。
今までの2作は、容姿に問題のある二人が、普通の人間の中で、悩んだり傷ついたりしながら、自分にとっての幸せを探していく、みたいな話でしたが、今回はそれがなくなってしまっているのが残念です。
完全に人間になってしまって、王様になったりしています。
そして今までは脇役だった、動物キャラクターやおとぎ話キャラクター、ベイビーシュレックが主役になってしまって、そのかわいさや、動きのおもしろさ、キャラクターのおもしろさばかりが強調されていました。
それなりにキャラクターを描く技術はすごくて、映像的にはとてもおもしろかったんですが、これは普通のCGアニメの王道で、シュレックのおもしろさではないと思います。
かといって、別のおもしろさに挑戦しているわけでもなく、完全に守りにはいっていて、よくないと思います。
1作目の新しい作品ならわかるけど、ほとんど前の2作を見ている人が見ているわけだから、これでは満足できないでしょう。
私は、前の2作も、今回も吹き替え版で見たのですが、もしかしたらこれって、マイク・マイヤーズのセリフのおもしろさで笑わせる映画なのか?とチラッと思いました。
シュレックが関西出身のわけないのに関西弁というのはおかしいという気がしてきました。(もしかして、自分のことをおもしろキャラだと思っている人のニセ関西弁という設定?)
マイク・マイヤーズが元の声なら、声優さんは山寺宏一さんと決まっているのでは?(もう三本もやってしまってからでは遅いど・・・・)