「クリスチャン視点で見た今回。」ジャンヌ・ダルク Sign3121さんの映画レビュー(感想・評価)
クリスチャン視点で見た今回。
以前見た時は随分昔の話で、ただただ感激して素晴らしかった!という記憶しか失くなっていたし、自分は2024年1月から、プロテスタント教会に通うようになり、聖書を通読し学び、洗礼こそ受けてないけれどクリスチャンになった。その目で見た場合に、どう感じるだろうというもあって20年ぶりくらい?の2回目の鑑賞。
素晴らしかったのは言わずもがな、聖書を学んだ自分的には、うむむ・・・となった。
リュック・ベッソンは、ジャンヌをただの女の子だったと言うことにしたかったのかもしれないけれど、ジャンヌが神からの啓示だと思っていた全ては、きっと本当に神からの啓示だったし、最後の方になってから出てきたダスティン・ホフマン(最初は少年、次はキリスト?)は、確かに神に遣わされた人だったと思う。聖書では"サタンの力"という言葉が用いられるけど、それは何もホラー映画のようなモンスターの惨劇みたいなもののことではなく「道を外させること」を言うと牧師先生に教わったボクとしては、まさにジャンヌはそれだったから「道を外して思い上がってしまった」「行き過ぎてしまった」ことを振り返らせ、告白させ、それからのあの火あぶりの刑だったと思った。イエス・キリストの磔刑とほぼ同じ理由(王や民の愚かさや醜さや狡さ)の火あぶりの刑は、非常に心が痛むと共に感動もした。
今は、ジャンヌは聖人の中に名を連ねているけれど、認められて本当に良かったと思う。
ジャンヌを演じたミラ・ジョボビッチのかっこよさに痺れたし、リュック・ベッソンの映画は総じて、やはりボクの好きな描き方、スタイルで、改めて見て良かったとそう思った。
史実とはきっと違う脚色なのだと思うけれど、これは傑作。勉強になった。