「ぐさりと刺さる物語と音楽」戦場のメリークリスマス okaoka0820さんの映画レビュー(感想・評価)
ぐさりと刺さる物語と音楽
この映画のすばらしいところは出演している各役の表情が輝いている点だと思う。
この面子を揃えて撮るということは、それなりのリスクもあったはずだし、そのリスクは想定もされていただろう。なにしろ、本業は違うところにある人たちばかりである。
それでも、いける、と踏んだ監督には確信があったに違いない。初々しくも切迫しながら演じる彼らからは生きていることの輝きが画面から伝わるような気さえする。
セリアズの回想が少し中だるみしているように思うが、ラストの歳月の飛ばし方は、ある意味で見ている側が試されているような、そんな潔さをおぼえる。受け取れ、と命題を突き出されているような。
コメントする