「なんで評価高いのかわからん」戦場のメリークリスマス 守銭奴さんの映画レビュー(感想・評価)
なんで評価高いのかわからん
昔も今も
初盤、たしか男色に走った兵に対する仕置きがえげつなさすぎて、その後のストーリーがあまりピンとこなかった。
それにこの話はまったくデタラメと考える、作り話としても。たかが男色くらいで切腹とかあり得ない。
これは、戦時中の同性愛について調べてる方がいて、実例として残ってるのではっきりデタラメと言える。
だいたい大島渚という人は変な映画ばかり作ってた。たしか左翼系で…というよりこの世代の文化人はだいたいそうだが
この映画も日本陸軍はとにかく鬼の非人道的集団だというかたよった考えがみえる。
最後のデビッド・ボウイの役への仕置きもやりすぎだし、ここまでやったのだからラスト
死刑をまつたけし演じる軍人にもまるで同情できない。
他の方も書いてるが、坂本龍一の音楽がいいという以外たいして価値もない映画だと思う。実際この映画で評価がさらに高まった坂本龍一は「ラスト・エンペラー」の音楽を全編担当する。
まあ、当時の軍がどうだったか、実際にはわからないけど自分たちからさらに後の世代には。
小林よしのりとか、新しい歴史教科書をつくる会とかが、「自虐史観」とか言い出して雰囲気変わったけどそれまでは
日本軍がとにかく悪かったのです、世界中の皆さん申し訳ありませんでした。というのが普通だったからなあ。
どっちもかたよった考え方だと思うけど。
昭和の軍、特に関東軍がかなりめちゃくちゃに暴走したのは事実。
ただ、進出を拡大し続ける日本に、アメリカその他連合軍もやりすぎたのも事実。
お前らだっていろんな国植民地にしてただろ、とくにイギリスは、という話ですよ
まあ、この映画をもしみる機会があったら、そういう時代背景を考えたほうがいいとは思います。