劇場公開日 2001年9月22日

YAMAKASI ヤマカシ : 映画評論・批評

2001年9月14日更新

2001年9月22日より丸の内プラゼールほか全国松竹系にてロードショー

ベッソンの「少年の感性」と「世界戦略」が見事にマッチ!

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映画の製作から宣伝、さらには国内配給から海外セールスまでのラインを1本化するために、リュック・ベッソンが今年の1月に立ち上げたヨーロッパ・コープ。この「YAMAKASI」は、その記念すべき第1作目となる。

PUMAのウェアを身に着け、ビルを素手で登りパリの街を自在の駆けめぐる7人のYAMAKASI。「少年の命を救う」ため「24時間のタイムリミット」のうちに「メンバーの技」を生かし「悪徳病院経営者から金品を強奪」する、という何とも分かりやすくもストレートな内容に加え、様々な人種からなるメンバー構成は、いわゆる「少年の感性」を持ったベッソンのスタンスと、世界的なマーケットを目指すヨーロッパ・コープの戦略とが見事にマッチした作品と言えるだろう。

とはいえ、この作品で発掘された「YAMAKASI」のキャラクターは強烈で、優れた身体能力を持ちつつ、素人さを感じさせない演技力には驚かされる。多少稚拙で強引なストーリー運びも、彼らの肉体自体が説得力となっているのだ。

今後はハリウッド映画の出演オファーも来ているYAMAKASI、この7人のなかからアクション・スターが生まれれば、それこそベッソンの狙い通りと言えよう。

(編集部)

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