「グラハムの率直さ、正直さ」セックスと嘘とビデオテープ 雨音さんの映画レビュー(感想・評価)
グラハムの率直さ、正直さ
どうせアンはグラハムと最後にくっつくんだろう、と思ってお気楽に見ていたら、徐々にグラハムの非尋常性が浮き彫りにされてきた。そこから映画はぐっと個性的に。
グラハムの正直さ、率直さ、見ていて気持ちいい。
ただ、負い目があるのか、もともとなのか、少しひ弱さも感じる。そこはアンがフォローしていくんでしょうね。
セックスはじめ、人の志向は多種多様で難しいけれど、他人に迷惑がかからない範囲でなら許されていいだろうし、身近な人たちにまで伏せるのはかえって不誠実というものだし、かえって害にもなりうる。グラハムのように率直である方が、本当の人間関係は築きやすいのだわ。
これは<多様性を認め合おう>的なテーマの映画だと思うけれど、そこそここういう映画はありそうに思うけど、もしかして制作当時は新しい感覚だったんだろうか?
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