「すごい」ヴェラ・ドレイク ジャーニーさんの映画レビュー(感想・評価)
すごい
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ヴェラ役の女優さん、名前も知らなかったけど、いろいろ出ている方だった。
本当にどこにでもいそうな、化粧っ気のない素朴な田舎のイギリス?人という雰囲気で、家族にはもちろん、ご近所さんにもいつも笑顔で優しく接し、仕事も熱心。
そんな人が何をしてるのかな、と実は最初わからなかったけど、わかってしまうととても胸が痛んだ。
そういう時代だったとしか言えないが。
警察に捕まった後の演技がまたすごい。
一言一言、声を絞り出すように答えるヴェラ。
なんとかならないかと、誰か助けて!と叫びたくなる。
助けるためにしたこと。
望まない妊娠の相手は誰だ?
1人では出来ないことだよ?
誰もそこにはわかっているのに触れないのが最後までモヤモヤした。
娘役の人もすごいと思った。
地味で最後まで大声を出さず、お母さんに寄り添う姿に泣けるる
そしてちょっと舌足らずの息子が、なんとか理解してくれて救われたな。
無報酬でたくさんの女子を助けてながらも誰もヴェラを助けない。
本当にこの頃のアイルランド辺りの映画って、ありえないくらい理不尽である。
昭和の日本を彷彿させるシーンも多い。
狭い家で家族寄り添って、しかも他人を招いての食事。
こっそり娘のお相手を下調べ。
ヴェラの目に狂いはなかったらしい。
エディと2人歩く姿がなんだかミニチュアみたいで微笑ましい。
毛糸のティーポットカバーが娘のようで、可愛らしいかった。
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