劇場公開日 2001年10月13日

ターン : 映画評論・批評

2001年10月1日更新

2001年10月13日よりワーナー・マイカル・シネマズにてロードショー

映画を見ながら空想の世界がどんどん広がっていく

画像1

映画を見ながら主人公に自分の姿を投影し、空想の世界がどんどん広がるような心地よい感覚を久々に味わった。異次元の世界に迷い込み、世界には自分1人。そりゃ欲しいモノを盗みまくって、北朝鮮やアフガニスタンなど滅多に行けない国へ行ってと好き放題するだろう。まして北村一輝のようなナイスな男性が現れたら、例えそいつが殺人犯でも本望だ。

いや、それじゃ透明人間になって美女を犯す、男性の願望をそのまま映像にしたような「インビジブル」になってしまうワケで、この映画の主人公・真希は違う。洋服を買ってはレジにきちんと代金を置き、孤独な日々に戸惑い、不安を抱く。今どき、貴重なまでに律儀な真希の行動に、汚れた心を持った人間としてはどうも調子が狂うのだが、いつしか何とか現世に戻ろうとする真希のひたむきさに心奪われてしまった。 それもこれも演じる牧瀬里穂の愛らしさに尽きる。彼女ももうすぐ30歳。デビュー映画「東京上空いらっしゃいませ」の頃と、ちっとも演技が変わってないとツッコミの声、多数だが、それでいいのだ。「東京~」も「ターン」もファンタジー。夢の世界の住人はこれくらい浮世離れしてないと。

中山治美

Amazonで今すぐ購入

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む
「ターン」の作品トップへ