「実写版」サンダーバード kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
実写版
サンダーバード2号には思い入れがある。子どもの頃、お小遣いの範囲で買えるプラモデルや模型は、2号のコンテナが脱着できないほどの安いモノだけだったので悲しい思いをしていた(裕福な子は基地のジオラマや合体できる高価なモノを持っていた)。やはり2号にはコンテナが必要なのだ!そして、コンテナを降ろし抜け殻となった2号は機体の腹に空洞が出来て哀愁漂わしているのが正統派だった。合体や分離によって情けない姿になるものと言えば、アイスラッガーを放った後のウルトラセブンの頭とサンダーバード2号が代表選手だったのだ!そ、それが、みっともない姿にならないなんて・・・
ストーリーは子供向けである。活躍するのは末っ子アランとファーマット、ティンティン、そしてペネロープとパーカーである。お兄さんたちは台詞がほとんど無いくらいに活躍しない。そして更にまずいことに、メカが主役にならなければならないのに、人間中心のストーリーなのだ。これはサンダーバードに憧れた世代に対する冒涜とも言える行為であり、「今から子供ファンを育てるぞ!」みたいな戦略が見え隠れする。ということで、大人のファンには残念な結果となりましたが、子供向け冒険活劇としてはまぁまぁの出来でなのでしょう。しかし、子供たちはガッシュベル、ポケモン、に足を運ぶぞ・・・
パーカー役はやはりローワン・アトキンソンにするべきでしょう。これじゃ、小型化したアーネスト・ボーグナインという雰囲気だ。個人的見解では、みのもんたに見えてしょうがなかったが(笑)
【2004年8月映画館にて】
コメントする