スラップ・ショットのレビュー・感想・評価
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万年駄目チームを鼓舞して奮闘するニューマンが笑え(て泣け)る....
公開当時、渋谷パンテオンの大スクリーンで鑑賞し、印象に残った作品ではあるが、特段の大ヒットとはならず。
ジャンル的に、なんと表現するか難しいところではあったことも関係しているかもしれない(特に我が国においては)。
ポール・ニューマンとTV「命がけの青春/ザ・ルーキーズ」で人気だったマイケル・オントキーン主演、珍しくアイスホッケーものの、駄目チームを何とかしようと奮闘するコメディ・タッチの作品。
特に、三つ子風(年子だが)のハンソン3兄弟というが笑えた。
個人的にはポール・ニューマン主演に、監督ジョージ・ロイ・ヒル、音楽エルマー・バーンスタインというお気に入りの顔ぶれで、外せない作品だった。
因みに、渋谷パンテオンでの上映は 1977年10月29日から12月16日まで続いており、その間の日曜日に鑑賞している。
ついでに、12月17日からはお正月映画扱いの『ガントレット』が始まって1978年1月27日まで上映され、これも同館で鑑賞している。
1978年7月1日から一般上映となる、SW第1作の半年程前の時代のことである。
参考までに丁度この時期に一致して、アメリカでは既に1977年6月から公開済みだった『恐怖の報酬』の不振が伝わって、急遽海外版に短縮版化される決定がインフォメーションされ、公開時期も先送りになったことで、同じユニバーサルの『スラップショット』よりも後回しになった形に。
渋谷パンテオンでは、1978年3月25日からの上映となり、結果的に我が国でも一年遅れに公開時期を待たされたSW/EP4よりも少し前の公開タイミングとなった。
本来ならば、米国で直後に公開されたSW/EP4に殆どの劇場を明け渡す結果となってしまった『恐怖の報酬』は、当時としてもユニバーサルとパラマウントの共同制作の超大作作品として期待されていてたのが、時代の流れにそぐわなくなってしまった悲運の作品と成り果てた。
同館での’77年のラインナップを見ると、1976年12月25日から以降、次のような順番に公開されており、
ダーティハリー3
サウス・ダコタの戦い
キャリー
エアポート77/バミューダからの脱出
ベン・ハー
遠すぎた橋
シンドバッド虎の目大冒険
八つ墓村
スラップ・ショット
本来ならば、リヴァイバル公開された『ベン・ハー』〜『シンドバッド虎の目大冒険』付近の何処か『スラップショット』よりも早い時期に『恐怖の報酬』の公開が考えられていたようにも思える。
高校生時代で、ロードショー公開時に映画を観られる予算にも限りがあったため、このようになっていたとしたら、『スラップショット』はロードショーでは観ていなかった可能性があるので。
(実際に、逆に”短縮版”となったと知った『恐怖の報酬』の渋谷パンテオンでの鑑賞を見送った。)
色々と、当時の複雑な思いがよぎる。
上記作品中の『ダーティハリー3』、『遠すぎた橋』、『スラップ・ショット』を同館で、『エアポート77/バミューダからの脱出』は同系列だった松竹セントラルで観ている。
エンディング・ロールに流れる主題歌が印象的で、鑑賞直後にサントラ扱いジャケットで分かりやすかったユナイト・レーベル(キング)のシングル盤を購入し、再三聴いた。
しかし後に気づいたがこの曲は既発曲で、2年前の'75年にはリバティー・レーベル(東芝)盤で歌唱者のマキシン・ナイチンゲールのジャケットで発売されていたものだった。
要するに、後付けでエンディング曲に採用されての扱いだと分かったが、兎に角気に入っていたので、’80年代のレンタル・ビデオ時代に久々の鑑賞を果たした時には仰天した。
というのは、エンディング・ロールにには全く別の主題歌が流れたのである。
そういえば、TV放送された際にも本来の上映時間123分から、放送枠の本編正味95分だと30分近いカットが施されたので、エンディング曲はモロに切られていた気もする....
ずっと気になっていたので後で調べたところ、上記の如く既発曲を採用した関係からかこの当時楽曲の権利関係がクリアできず、VHS版では別の曲に差し替えざるを得なかったようである。
2002年以降のDVDの発売から、現在では本来の状態に戻っている。
たのしい
大昔、中学生くらいでテレビで見た時はとても興奮して感動した記憶があって、それ以来、どうってことない内容で、どこでそんなに興奮したのか意味が分からない。要するにクズが反則や乱闘で人気になるけど、それではいけないと改心するのだけど、やっぱり乱闘していたら、いい子ちゃん選手が急にストリップをして、応援団も『タブー』みたいな曲を演奏するゆるくて楽しい映画だ。ポール・ニューマンが52歳なのにスタイルがよくてかっこいい。老後はどうするつもりなのだろう。
一部のファンにはカルト的人気作品のよう。 とあるアイスホッケーチー...
一部のファンにはカルト的人気作品のよう。
とあるアイスホッケーチームの物語。暴力、お下劣シーン満載のコメディです。
三兄弟が全てを持っていってしまいます、なかなかの強烈キャラ。あとはハンラハン嫁の古典的アメリカン◯ードくらいかな。アメリカでは嫁がレズというのは相当な屈辱のようです(笑)
私はこのカルトにはハマらなかった。
大傑作『スティング』の後でこれか
総合:60点 ( ストーリー:55点|キャスト:65点|演出:60点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
チーム売却の危機を迎えたホッケーチームの話だが、ホッケーの戦術や試合の真面目な話は出てこない。喧嘩で相手を潰していくという無茶な展開を滑稽に描く。だから得点をとる場面は少ないが、人を殴る場面は満載。
監督はポール・ニューマンと組んで『スティング』といった名作を残したジョージ・ロイ・ヒルだが、本作は物語も演出もかなり落ちる。少年漫画をこの時代風に喜劇映画にしたような内容で質感は低い。
こんなポールニューマンって。
題名に聞き覚えがあり、観たかな?と思ったけど観てなかった。
アイスホッケー物で、ポールニューマン。かっこよさげじゃないか!と思ったら。
は?。ホッケーシーンはあるけれど、乱闘シーンの方が多いなんて(苦笑)。
客が入らず赤字チーム。地元企業も倒産。オーナーには会ったことないけれど、今季限りでチーム解散決定。コーチ兼任の主人公レジーも年齢的に、移籍できるチームもない。さあどうする?。
普通だとチームが一丸となって練習し、勝利を目指すのですが。
レジーが選んだのは、相手の奥さんと懇ろになってヤジったり、「フロリダの高齢者団体がチームを買収してくれる」などデマを流したり。はいー?と呆れてみているうちに、そのワイルドさからチームの応援団ができたりして、チームの地元は盛り上がります。
おいおい~。
まあそのレジーの手腕ぶりが、笑える。時に「疲れるなあ」とぼやきながらも、楽しんでる。もう何でもありです。
迎えた優勝戦をどう戦うか。真面目かそれとも、乱闘か。「古き良きホッケー」を取り戻すのか、さあどっち?。
1977年作品、ポール・ニューマン52歳。そのいぶし銀なホッケー姿を拝めただけでも、ま、よしとするか。
ごろ寝しながら「何やってんだよー」とこちらがヤジを画面に飛ばしながらくつろげる作品でした。ははは。
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