「熱心なヒッチコックファンが、ヒッチコック作品を全部観たと豪語するためにはこれも観ないとならないというだけのそんな位置付けの映画です」スミス夫妻 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
熱心なヒッチコックファンが、ヒッチコック作品を全部観たと豪語するためにはこれも観ないとならないというだけのそんな位置付けの映画です
スミス夫妻
同名の映画が1989年にありますが、内容は全く別物です
本作は1941年製作のヒッチコック監督の白黒作品です
ややこしいことに本作の公開は製作当時には結局されずに、後にテレビ放映があった程度
つまりお蔵入り同然の作品です
それが1989年になってその同名映画が公開されるタイミングで初めて劇場公開されました
なので新旧ゴチャゴチャになりがちの映画です
本作はヒッチコック作品なれどスリルもサスペンスも無しです
ゼロです本当に
ただどのヒッチコック作品の中にも少なからずあるユーモアだけをギーュッと絞り出して練り固めたというべき作品で、彼の作品の中では極めて異色です
なのでヒッチコック作品をあまり観たことがないという方には全くお勧めできません
これがヒッチコック映画の作風なのかととんでもなく間違ったイメージを持ってしまうことになるからです
本作はヒッチコック作品を観尽くしてしまった熱心なヒッチコックファンが最後の最後に観るべき映画かとおもいます
内容はないです
ラブラブ夫婦があるすれ違いから巻き起こる夫婦喧嘩のただのコメディです
熱心なヒッチコックファンが、ヒッチコック作品を全部観たと豪語するためにはこれも観ないとならないというだけのそんな位置付けの映画です
1989年の同名映画もそれを知っているというようなコアな映画ファンにも響くだろうという宣伝効果をねらってわざと同名にしたのではないでしょうか?
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