「《芸術》の素晴らしさ」戦場のピアニスト Natsukiさんの映画レビュー(感想・評価)
《芸術》の素晴らしさ
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果てしなく残酷な世界で 人が悪魔に変わる戦場
その狂気の連鎖は21世紀の現在も全く変わっていないし 終わっていない
つまりこの作品は 《過去の記録》としてだけじゃなく《今日の世界》と思って観て良いだろう
主人公が巻き込まれる死の恐怖と 悲しみの光景を《圧倒的なリアリティ》で見せ付けられ 鑑賞後その光景が心に深く焼きついて離れなくなる
彼は どんなに過酷で辛い状況に立たされても 自分が《ピアニスト》だということを決して忘れない
いや 決して忘れないように《あるはずのないピアノ》を想像し 頭の中で奏でる
そうやって芸術家としての自我を保ちながら地獄の世界を生き延びる
ARTに携わる者として この想いは何よりも勇気づけられ 本当に心を打たれた
その中で 暗黒の世界で行き場を失った1人のピアニストに一筋の光が射す 《芸術》の素晴らしさは 言葉も国も立場も越え 共感し合えるという光が
この先の未来 世界中の醜い争いや殺戮が全て無くなる事はないだろが もしかしたらそんな日が来るのではないかという希望に満ちた光をこの作品に見た気がする
彼の見た光は この先いつまでも色褪せないだろう
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