デューン 砂の惑星のレビュー・感想・評価
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大人になって観ても変わらないこと
中学の時、一つ年上のいとこが泊まりに来て夜ふかししながら、「明日映画観よう」と誘ってきた。すごい映画らしいぞと。それが「砂の惑星」だった。ワクワクしながら観に行ったが、寝不足もあってかなり寝てしまった覚えがある。あまりにも悔しくて後日一人で観に行ってしまった。今度はちゃんと鑑賞できて異様な世界観に高揚したが、よくわからないところがたくさんあったのも事実。だから、原作を読むことにしたのだが、これも難しくてとても苦労したことを覚えている。
今回、ヴィルヌーブの「DUNE」が公開されるから復習のために鑑賞。そういえばTOTOが音楽やってたんだっけと思い出した。流れてきたのはたしかにTOTOの音楽だった!
やはり今観ると、あの長い話をまとめただけあって、後半の端折り方がすごいし、ところどころ作りがしょぼい(時代的にしかたないが)。そしてやはり前半はかなり眠くなる展開。実際寝てしまって何回か元に戻したし。中学生の俺、間違ってないぞ!
でも、色々とリンチ先生が苦労し、頑張ったこともわかる。思い出補正も入って、そんなに悪くない印象だ。
壮大で難解過ぎた惑星
間もなく公開される最新作を前に予習鑑賞。
フランク・ハーバードのSF小説を“初映画化”した、デヴィッド・リンチ監督による1984年の作品。
原作は今更言うまでもなく、後のSFやファンタジーに多大な影響を与えた古典。
地球外の惑星で繰り広げられる勢力争い、細かな設定、独特の美術や衣装、救世主となる主人公…。
広大な砂漠の世界。異形の巨大クリーチャー…。
あれやこれや幾つもの作品が思い浮かぶ。
さて本作、前にも見た事あったか否か、記憶があやふや。
それならそれで、作品も難解らしく、多少の理解になればと思ったけど…、
全然分かんねぇや!
ハーバードが創造した壮大過ぎる世界観。
ほとんどの人が言う。それを2時間強の尺に収めるのは無謀だった、と。
またまたお叱りを受けそうだが自分は毎度の事ながら原作小説は未読だが、それでも描き切れていないのは充分に伝わって来た。
小難しい設定、用語、入り乱れる複雑な人間関係…突然ポンと放り投げられ、説明らしい説明もナシに話は進み、結局置いてきぼり&ほとんど把握出来ないまま…。
違和感を感じるほど急に画面や展開が切り替わる。最たるは、中盤の主人公ポールとジェシカの恋、ポール率いる隊の砂漠での戦いがナレーションのみ!
コロコロコロコロ落ち着きなくて、何を主軸にしたいんだか…。本当にダイジェストを見せられている気分。
単に私の理解力の無さかもしれないが、いやいやほとんどの人だってそうでしょ?
まあそれでも、“デューン”の異惑星観たっぷりの風景、本作の見ものの一つと言っていい特撮を駆使した砂蟲=サンドワームなど、ビジュアル面は一見の価値あり。
が、SFXやアクション、それに全体的に見るとどうしてもB級感が…。
イボイボのキモ顔やちょいちょいのグロ描写が悪趣味。さらに拍車を掛ける。
ハーバードの元々の世界観か、リンチの独創性か、プロデューサーのラウレンティスの娯楽性か。
それとも、全てが混じり合ってしまった結果か。
作品に纏わる曰く付きの製作話は何度も何度も蒸し返す事もなかろう。
何にせよ、人によっては“迷”作であり、“名”作。
ちなみに自分は…
最新作を前に、1割~良くて2割ちょっとだけでも何となく分かっただけでも良しとしよう。
本格的な『デューン』レビューはドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による最新作にて!
繋がりが悪すぎる
話が壮大すぎて、途中で迷子になる。
色褪せないヴィジュアルと音楽
予習
ずいぶん単純な話
1万いく年とナレーションで始まった割に現代とあまり変わらない舞台設定と、前半の情報詰込みで困惑する。でも、お話はそんなに複雑でもないから、前半の間延びがなければ。
原作を忠実に伝えようとしたのか? 拡散してテーマが分かりにくく、「砂の惑星」と「命の水」に絞ったらすっきりする仕上がりになった気がする。
粗削りな部分もあるが引き込まれる!!
子供の頃に日曜洋画劇場で観て、TOTOのテーマ曲は覚えていました。特殊能力やアイテムについて特に説明は無いですが、近年は洋ゲーが好きな方も多いので特に難しくは感じないと思います。粗削りな部分もありますが、現在とは時間の流れが違う映画なので、浸れるものがあると思います。ハルコーネンがプカプカ浮かんでいると、ドラゴンボールに出てきそうな感じでした。終盤、念力で戦闘機を撃墜していくシーンで、皆の発声の充実した表情が印象的でした。主人公がただの優等生というか、あまりパッとせず、例えば小さい砂虫をチクチク虐めていたら怒ってデカイのが襲ってくる等、面白くなる要素は沢山あると想像が膨らみます。映画が終わってもデューンの事を考えてしまいます。年末公開予定のヴィルヌーヴ版が楽しみになりました。
元祖カメハメ波?
何巻まで読んだか忘れてしまったが友人間で回し読みをしていた。SFでありながらタイムスリップではなく中世貴族の領地紛争やヘラクレス冒険譚のような神話風に語られる舞台設定はSF時代劇とでも呼ぶようなハイブリッドSFであった。SFもScience FictionでなくSpace Fantasyの方が適当かもしれない。同様の構想はスターウォーズにも脈々と受け継がれアベンジャーズシリーズにも観てとれる、謂わば元祖的作品である。映画も当たればシリーズ化が見込めただろうが芳しくはなかったようだ。デビッド・リンチ監督は美醜のコントラストが強すぎるから子供たちには不向きだったこともあるかもしれない。武器も音声念力銃(元祖カメハメ波?)や巨大砂ミミズでアナログ的、昨今の何でもアリSFに比べればシンプルで十分楽しめる力作である。
"ホドロフスキー"も一安心
監督の映像センスは評価すべき
原作は1960年代後期から1980年代前半にかけてアメリカでヒットした大河SF小説で、全6巻にして未完の大作
イスラムやアラブ世界の伝承や神話をモチーフにした一種の貴種流離譚の物語をSFの体裁としたもの
とはいえスパイスはドラッグの暗喩であり、一言で言えば壮大なトリップの物語である
であるからこそ、あの時代のアメリカのヒッピー達に持て囃されたのだ
原作を読めば分かるが、映像にはなるが映画には向かない
小説自体が読破するのが苦行であったのだから、それをどう頑張っても面白く出来よう筈がない
これを面白い映画にするなら原作から徹底的に遠ざかるしかない
それを端から分かった上で本作を観たので、ダメージは少なく済んだ
原作を読んだのは遥かな昔なので忘れ果ててはいるが、ほぼ原作に忠実だろうと思う
あの大河物語を2時間強にまとめ上げたのだからダイジェスト風味になるのも致し方ない
原作に思い入れが無ければ苦行でしかない
観るのは苦痛だろうがそれはそれで原作に忠実ということでデビット・リンチ監督を責めてはならない
むしろ、ビジュアル、衣装、美術には見るべきものが多い
そして全体を貫くトーンはリンチ監督のタッチがしっかりとあり独自の世界を映像で表現出来ている
そこは評価されるべきだろう
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