「タイトルの如く」単騎、千里を走る。 redirさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルの如く
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タイトルと、雲南が舞台、チャンイーモウということで期待して、鑑賞。
タイトルの通り、高倉健が単騎暴走しまくり、側から見たら、迷惑なひと。今どきならコミュ障といわれそうな、人付き合い下手な、高倉健だから許されるキャラの父。
声が小さくて、遭難しそうな山の中で人を呼んでも聞こえない!!
思いつくこととその結果がめちゃくちゃで、気のいい村人たちをを翻弄するがみんな良い人で暖かく受け入れてくれる。そんな中で、冷えた、コミュ障に陥っていた息子との関係を見つめ直す。よく出来過ぎだ、息子の嫁。
文革のようなことで、父親をうばわれた訳ではなく酒で身を持ち崩しだ父親と、父に会ったことない、遺棄され村の共同体に育てられる子。
普通ならルール違反となるようなことに優しく親しく金儲けや保身や出世のためではなく献身的にサーブてくれる通訳達。やや体制迎合的な、肩透かしというか
、物足りなさを感じるものの、
雲南省の野山、雪山、岩山の雄大で美しいこと、その懐で貧しくも心豊かに暮らすひとたち。これだけで十分と思えた。
すべてが許される高倉健のキャスティングでなければ、また違った味わいが出たかも。
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