劇場公開日 1986年4月19日

「【ジム・ジャームッシュ監督の独特の雰囲気満載のロードムービーの秀作】」ストレンジャー・ザン・パラダイス NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【ジム・ジャームッシュ監督の独特の雰囲気満載のロードムービーの秀作】

2020年4月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館

楽しい

幸せ

萌える

 1.画はモノクロ

 2.主要登場人物は3人のみ
   ・ウィリー(ジョン・ルーリー) 常に不愛想。

   ・エディ(リチャード・エドソン) ウィリーの相棒 人が好い。

   ・エヴァ(エスター・バリント) ウィリーのブダペストから来た従妹。不愛想。ウイリーからプレゼントされたドレスを受け取りながら、とっとと捨ててしまったり、可愛らしいのだが、”相当変な”女性。
 常に、”スクリーミング・J・ホーキンス”の”アイ・プット・スペル・オン・ユー”をカセットデッキで大音量で聞いている・・。

 -今では、”ストレンジャー・ザン・パラダイス”と言えば、あの濁声が響いてくる程、強烈な印象を与えられた。-

 3.物語構成
  1)ニューヨーク ”The New World"
    ウィリーとエヴァが初めて会う。二人の噛み合わない会話が妙に面白い。”TVディナー:当時、そんなものがあるの?と思ったなあ・・”

  2)クリーブランド ”One Year Later"
    ウィリーとエディがエヴァに会いに行く。ニューヨークでは噛み合わなかった3人だが、エヴァは嬉しそうである。
    映画館に行ったり、相変わらずダラダラ感は続く・・が、妙に面白い。
    このシーンで、エヴァの叔母さん登場・・(良く喋る・・)

  3)フロリダ ”Paradise"
雪深いクリーブランドに飽きたウィリーとエディはエヴァを連れてフロリダに車で出かける。
    が、観ていてもリゾート感が全くないし、3人は安モーテルに泊まる。しかも、エヴァがいないことにして、2人分の料金で・・。
    ・誰がベッドで寝るかちょっと揉めたり
    ・ウィリーとエディはドッグレースに出掛け(エヴァを置いていってしまう・・)、大負けして、ウィリーとエヴァは口喧嘩。むしゃくしゃしたエヴァは海岸をブラブラしていると、”麻薬の売人に間違われ、”大金を受け取る。
 ウィリーとエディが部屋に戻るとエヴァの空港に行くという書置きと大金が置いてある。慌てて空港に向かい、飛行機に乗り込むウィリー。そして飛行機は離陸していく。けれど、エヴァは何故か又モーテルに戻って来る・・

<今作の、”何が面白いのか”と問われると、なかなか難しいのであるが、全編に漂うダラダラ感と妙な会話の数々の面白さであろうか?

 鑑賞当時は、ジム・ジャームッシュを観るのは”お洒落”みたいな感があったが、時折NHKで再放送される時は常に見てしまう・・。

 きっと、学生時代のダラダラ感と、今作のダラダラ感と可笑しみが妙にマッチングしたんだろうと思う。>

NOBU
sow_miyaさんのコメント
2024年3月31日

NOBUさん、コメントありがとうございました。惚気られる人生は、豊かな人生というのは名言ですねw
初デートでこれを選ぶというのは、もちろんカッコつけていた訳ですよw。わざわざ、電車で1時間以上かけて、ミニシアター系の映画館に行ったので、精一杯オシャレを気取っていたのです!
それでもそれが、今、週1回近く、パートナー50割で妻と一緒に映画館に行く生活につながっているので、まあ、結果オーライだったとは言えます。
映画って本当にいいものですねw
by水野晴雄

sow_miya
きりんさんのコメント
2022年9月6日

「コービー&シガレッツ」「ナイト・オン・ザ・プラネット」に続いての鑑賞。
遅まきながらジム・ジャームッシュにハマりました。

きりん
きりんさんのコメント
2022年9月5日

NOBUさん
おはようございます。

NOBUさんから薦めて頂いた本作です、ホントいい映画!
ご紹介いただきありがとうございました。堪能しました。
若い人が作った映画って、観る人間を若返らせますね。

また一週間頑張れそうです。
きりん

きりん
ワンコさんのコメント
2021年7月16日

おはようございます。
東京は、今月初めから3週間、ジム・ジャームッシュ・レトロスペクティブって、作品一挙上映をしてて、12本で、オリジナルポスター、6本でオリジナルポストカードセット貰えるっての開催中なんです。んで、僕は全部は無理だと思って、6本でポストカードセットをゲットしました。これ、今、調べたら愛知センチェリーシネマで10月にやるみたいですよ。

ワンコ