「リアリズムに徹した残酷な青春」SWEET SIXTEEN Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)
リアリズムに徹した残酷な青春
スコットランドの地方都市を舞台に、麻薬組織の世界に足を踏み入れた15歳の少年を主人公にした青春残酷物語。特殊な家庭環境でも完全な不良にならない主人公の説明は、投獄されている母への純真な息子心で描かれる。それ以外は現実的で、ローチ監督の冷徹なリアリストの視点は終始一貫している。
現実の世界を忠実に克明に構築する徹底振りには感心する。しかし、ドラマとして人間を描く点で物足りなさもある。
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