「ライヴの神様」ストップ・メイキング・センス サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
ライヴの神様
トーキング・ヘッズについては完全無知。そう思って劇場に足を運んだわけだけど、いやいや知ってるぞ。80年代ロックはQueen一筋。音楽は大好きだけど、知識量皆無な自分でも、聴き馴染みのある名曲がいくつもあった。
ギターを齧ったことがあれば、デビッド・バーンの恐ろしいカッティング、ミュート技術に感化されて、挑戦してみると絶望したって人多いんじゃないかな。しかも、あんなに激しく踊り、いくつもの声を使い分ける見事な歌声を見せながら。あのオーバーサイズの服からしても、まるでバケモン。あんだけ走り回っておいて、よく息切れしないよね、と素直にビックリ。もう人じゃねぇよ...。
徐々に究極な形へと向かっていく、トーキング・ヘッズの世界。その様はドキュメンタリーだけど、ものすごく映画的。LIVEなのにまるで舞台を見ているよう。しかも、デビッドだけでも完成されているんだから凄い。既に完成されているものに、磨きをかける。まさに音楽の宴。ああ、なんて《音》は美しいのだろうか。
4Kレストア、しかもIMAXで見れるなんて。ホント贅沢な時間を過ごさせてもらいました。A24、心からありがとう。パンフレットもつい購入しちゃった。電撃が走ったとはこういうことを言うんだね。でも、これは何度も見て噛み締める映像作品。一度で点数なんぞ付けられない。まだまだ、もっともっと、楽しめるはずだ!
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