劇場公開日 1974年6月15日

「何歳の時でも、誰とみても、何回目でも面白い!」スティング Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0何歳の時でも、誰とみても、何回目でも面白い!

2024年6月16日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

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1973(日本は1974)年公開のアメリカ映画。
監督ジョージ・ロイ・ヒル、脚本デヴィッド・S・ウォード。

『スティング』は、ぼったくる、という意味もあるらしい。

アカデミー賞10部門にノミネートされ、
作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、編・歌曲賞の7部門で受賞した。

主要キャストは、
伝説の詐欺師ヘンリー・ゴンドーフ:ポール・ニューマン
駆け出し詐欺師ジョニー・フッカー:ロバート・レッドフォード
ギャングの親玉ドイル・ロネガン:ロバート・ショウ
などだ。

『明日に向って撃て!』に続いて、ジョージ・ロイ・ヒルがメガホンをとり、ロバート・レッドフォードとポール・ニューマンがW主演した。

脚本デビューのデヴィッド・S・ウォードは、その後、監督として『メジャーリーグ』シリーズも手掛けたのでコメディに強い人なんだろう。

クライムコメディにカテゴライズされている本作は、
詐欺グループが、仲間を殺した大物ギャングのハナを明かす、という設定。

視覚的な仕掛け(華々しい銃撃戦、カーチェイス、ラブロマンスなど)は余りないのに、幾重にも仕掛けられたトリックに唖然とさせられるストーリー展開のみで
十分に面白い、という稀有な作品だ。

一番のヤマ場はもちろん、最後の大バクチだが、
個人的に一番好きなのは、
ロバート・レッドフォード演じるフッカーが殺し屋に狙われるくだりだ。
初めてみたとき、あのシーンは本当に驚いたし、
もっと言うと、何度見ても面白い。

本作を特徴づける点は、
演者たちがワンチームになっている(ように見えてしまう)ことにあるのではないか、と考える。
特に
ポール・ニューマン(当時48歳)、ロバート・レッドフォード(当時37歳)は、『明日に向って撃て!』に続いての共演だが、プロとして本当に素晴らしい演技をしている。
どちらか一方が出る、引く、という単純なものではなくふたりともが映画の一部にキレイにハマっているのが素晴らしい。

もちろん、脇を固める俳優陣も見事だ。

蛇足だが、
1902年の旧作『ジ・エンターテイナー』をテーマにして時代感を醸し出したのも正解だった。

何歳の時でも、誰とみても、何回目でも、
いつも面白い映画は少ないので☆5.0

Haihai
Mさんのコメント
2024年7月17日

まさに「名作!」ですね。

M