「B級ファンタジー」スターダスト(2007) ヘリテージさんの映画レビュー(感想・評価)
B級ファンタジー
宮崎映画の実写版?そりゃ、言い過ぎでしょう。とは言えそもそも日本人の宮崎駿が中世のヨーロッパらしき舞台の作品が多いし、ましてやヨーロッパ人がそれを舞台にして宮崎作品っぽいと言うのもちょっと変な気が。
監督はマシュー・ボーン。スナッチとかの監督でイギリス人。どうやら中心人物はプロデューサー兼原作のニール・ゲイマンなようでもののけ姫の英語版脚本を手がけたそうだ。なるほど、宮崎の影響を受けたのは間違いない。
物語はウォールというイギリスの片田舎のどこにでもいるさえない青年、トリスタンと星の生まれ変わり、イヴェインの出会いと冒険で芽生える愛とまるっきりチンプな設定。
それにしても主役のこの二人の可愛くないこと。特にイヴェイン役のクレア・デインズなる女優、どうひいき目に見てもきれいじゃない。連想するのはスパイダーマンのキルティン・ダンストだ。アジア人には理解できない美しさがあるのでしょうか。なんかきれいな金髪の髪の毛だけで選ばれたような気がするんですけど。男のトリスタン役のチャーリー・コックスも微妙。たった1週間でだめ男が一挙に成長するのはちょっと無理め。
救いは助演陣で魔女役のミシェル・ファイファーがヘアスプレーに続き悪女を好演。でもなんと言ってもロバート・デ・ニーロの空飛ぶ海賊船の船長がキャラ的に突出。デ・ニーロほどの大物なら普通断るくらいの役。昔から自分を殺し、役になり切るので知られるデ・ニーロならでは。全部自分の土俵に持っていくしか芸のないキ○○クあたりとは格が違うなぁ。
ネタバレになるので多くは書けないのが残念ですが、女装ありです。
すれすれB級ファンタジー。前半の冗長さはがまん。けっこうファンタジー好きとしては楽しめました。
ユーモアもかなり取り込んでるし。で気になったのが登場するゴースト。おとぎの国の王様の子供達で、死んだ姿のままゴーストとして登場するのがハリー・ポッターに酷似してる。ハリー・ポッターではホグワーツに住む、死んだ騎士で殺されたままの姿で出てくる。
ハリー・ポッターだってたくさんの先人のすばらしいファタジー作品を元にしてたりするのでそれだけを非難はできないのですがちょっとパクリ過ぎですか。