「決めつけてしまうことの罪の重さ」それでもボクはやってない あーちゃさんの映画レビュー(感想・評価)
決めつけてしまうことの罪の重さ
観て良かった。いい作品でした。
少し長い作品ですが、最初から最後まで身体が熱くなるほどのめり込んでしまいました。
視聴者としては、主人公の金子が痴漢行為を行っていない、という事実を最初から知っている状態で鑑賞しているので、警察や検察、裁判官のバイアスがかかった言動にはとてもイライラしましたし、頭の中で自分なりの弁論が止まりませんでした。
話が変わるかもしれませんが、牢獄に入れられている囚人が何を一番望むか、という問いに、ある囚人が、人として扱われること、と答えたという話を聞いたことがあります。
容疑がかけられた時点で犯人、人以下という扱いをしてしまうのが警察。(そうでない人もいると思いますが…というかそう信じたい)
またマスメディアも、容疑の時点で報道し大きく話題にする。顔写真を載せ、実名をさらし、例えばフリーの作家などの場合「無職」と記載しイメージを下げる。
でも本当にやっていないとしたら…?人は他者の言動によって大きく左右されます。自分の発言によって誰かの心を深く傷つけてしまうかもしれない。そんなことを改めて自覚させられる映画でした。
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