「ツッコミどころの多い作品だが、私にとっては涙するほど感動した大切な映画」SAYURI ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
ツッコミどころの多い作品だが、私にとっては涙するほど感動した大切な映画
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決してサクセスストーリーものという映画ではないけれど、 この映画を一言で表現するなら、良い意味?で語弊がある言い方かもしれないが、「 努力すれば夢は実現する」である。
外国人が日本人を演じたり、中国っぽい日本のセットだったりすることで違和感を感じて、低評価のコメントも多いが、私と同様に感動したコメントも結構あったのでほっとした。
女性役も男性が演じる歌舞伎や、オペラ「蝶々夫人」の蝶々を外国人女性が演じたりしても、何ら芸術性に支障がないのと同様、この映画もディテールの些細な瑕疵によって、作品の価値を損なうものではないと思う。私がチャン・ツイーの大ファンであるので、過大評価しているのかもしれないが。
同僚に非情な仕返しをされ、生きる希望を失って、山に登って大事なハンカチを捨てるシーンがあり、もしかしたら、自殺でもするのではないかと心配した。
だが、ラストの想定外の展開は素晴らしかった。渡辺謙の独白は嘘っぽいかもしれないが、ちょっと暗いストーリーの流れに、ようやく最後に一筋の光が射してきた。その光は私の琴線に触れ涙が溢れてきた。
<その他>
・姉はどうなった?
・sayuriの少女時代を演じた大後寿々花は現在も活躍しているが、少女時代の面影はない(悪い意味ではない)。
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