裸足の1500マイルのレビュー・感想・評価
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知るべきこと
観ている間腹がたってしかたありませんでした。
ただ家族と暮らしたいだけなのになぜその権利を奪われなければならないのか?
そりゃあね、一緒くたにまとめてこういう言い方をしては、同じような目線じゃないかとわかってはいるのですが。
どうして、やつらは自分の権利や自由は声高に叫ぶくせに他人種の権利には全く無頓着なんだ。
文明的に遅れてるから、自分たちがやってることは彼らのためになる。
居留地の警官がそう思ってるシーンがありますが、同じ事を自分たちがされたらどう感じるだろうかという想像力はないのか?よっぽど彼のほうが精神的に後進的だ!
今まで知らなかっただけで、他にもこの地球上には今も夜ぐっすり眠るという望みさえも難しい人たちがたくさんいるのだろうと思います。
ブラナーがメチャメチャ嫌な奴(の役)
結構悪役もやるよね。本当にもう憎たらしい奴(の役)。自分はむしろいいことしてると思ってそうなのがまた。 撮影のクリストファー・ドイル目当てで観に行ったが、映像は満足。 下手に泣かせに走っていないのはよかったが、最後の処理はちょっと雑じゃないだろうか。それならそれで、全体の構成を調整して一つの物語として仕上げるべきだったのでは。
原住民の保護とは・・・
オーストラリアの自然の美しさに魅せられました。日中の砂漠の無機質さとは対照的に夕暮れ、朝焼けの中を歩く姿がとても綺麗です。個人的には母親に会いに行く姿に感動するというよりは、絵の美しさに参ってしまい、何故だか深いブルーの空だけでも涙が流れましたよ。 オーストラリアの原住民に対する保護政策がどういう意味を持っていたのかをずっと考えながら観ていたせいもあるでしょう。保護という名前に偽善を感じてしまい、彼女たちを応援する通りすがりの人々にも心うたれました。アメリカ等のインディアンに対する政策よりはマシなのかとも思いますが、アイデンティティを喪失させた保護政策。民族の文化を取り除いてしまったら彼らの存在意義も薄れ、客寄せパンダの如くに種の保存をするだけでは人の心を無視しているとしか思われない・・・と妙に憤りを感じてしまいました。
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