劇場公開日 2006年2月11日

PROMISE : 映画評論・批評

2006年2月14日更新

2006年2月11日よりサロンパス・ルーブル丸の内ほか全国松竹・東急系にてロードショー

運命に翻弄される人物たちを描く中華武侠ファンタジー

貧民の少女が幼い頃、戦乱のさなか、命の尽きる局面で、運命をつかさどる満神(チャン・ホン)と「この世のすべての男の寵愛と不自由ない暮らしを得る代わりに、真実の愛は手にしない」と約束を結び、王妃となった傾城(セシリア・チャン)。同じく満神から「なにかに心を動かされ、涙を流したときに死ぬ」と予言される伝説の花鎧を着る大将軍・光明(真田広之)。その大将軍に忠誠を誓う天下一の駿足の奴隷・昆崙(チャン・ドンゴン)。王の腹心の部下でありながら、あらゆる宿命から傾城を奪おうと策略をめぐらす無慈悲な侯爵・無歓(ニコラス・ツェー)。その侯爵の命で暗躍する黒衣の刺客・鬼狼(リウ・イェ)――象徴的な役名で、シェイクスピア劇めいた運命に翻弄される人物たちを描くこの作品は「HERO」「LOVERS」に続く路線の武侠映画だが、より中華的ファンタジーの色が濃い設定になっている。

コスチュームの艶やかさ、景観や画面構成の美しさなど、東洋的な美学は貫かれ、ワイヤーやCGを使ったアクションの醍醐味を堪能できるが、「始皇帝暗殺」と同じく、監督に資質が欠けるせいか、仏作って魂入れずで、物語がうつろに響くのが悔やまれる。

(高橋良平)

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